15日、米国ワシントンで、ヘグセス国防長官が米兵を対象に男性ホルモン「テストステロン」の毎年検査を実施する方針をXで発表した。対象は30歳以上の兵士で、健康診断時に検査し、数値が低い場合の補充療法は本人判断とする。長官は任務遂行のための生物学的基盤確保と説明したが、民主党議員から批判が出ている。

軍の強さを求める姿勢自体は理解できるが、兵士の価値を単一のホルモン数値で測ろうとする発想には大きな危うさがある。身体能力や任務適性は多くの要素で決まり、検査結果を「男性の最高水準」という尺度に結びつけることは、科学よりも古い固定観念を優先しているように見える。本質的な問題は、軍人の健康管理が本当に個人の利益のためなのか、それとも組織が望む兵士像を押し付ける手段になっていないかという点だ。改善には、①医学的根拠に基づく明確な検査基準の公開、②結果による不利益や差別を防ぐ制度設計、③専門家や兵士本人を含めた透明な議論の場の確保が必要だ。
強い軍隊とは、数字で人間を分類する組織ではなく、一人ひとりの能力と尊厳を守りながら力を発揮させる組織であるべきだ。人を測る尺度を狭めるほど、本当の強さから遠ざかる。
ネットからのコメント
1、自身や家族が前線に出ていないから、他人事の様に言えるのでしょう。トランプもヘグセスも自分が血を流さない安全な場所から戦争を煽って自らの資産を増やしています。トランプに至っては昨年一年で20000回を超える株式取引を行い、日本円に換算して2200億円以上を手にしています。自身の行動がインサイダーで、それに伴う流血と負担は兵士や国民、そしてその悪影響は全世界に波及しています。アメリカ国民は11月の中間選挙でトランプの暴走を抑制する為の一票を投じてほしいと思っています。
2、テストステロンは筋力や体力に関わる重要なホルモンです。しかし、戦闘能力をテストステロンだけで測れるほど、人間の体は単純ではないと思います。睡眠や栄養、精神状態、訓練、持久力、判断力など、多くの要素が重なって初めて任務を遂行できると思う。
数値だけを追い求めると、本来見るべき部分を見失う恐れがあります。医学的に必要な人が検査や治療を受けること自体は理解できます。ただ、それが強い兵士=テストステロンという印象につながるなら、科学的には少し乱暴な議論だと思います。国防政策だからこそ、イメージや政治的メッセージではなく、十分な医学的根拠に基づかないと、将来的に禍根を残すのではないかと思います。
3、>数値が低い場合、補充療法を受けるかどうかは本人の判断に委ねるとした。だったら何のためにするの?男性ホルモンが高いからと言って、必ず勇敢であるかは保証されない。目的があるならまだしも、こうなると何言っているのかわからない。アメリカ兵も、意義の薄い戦闘に駆り出され、わけのわからん指揮官のもと。同情に堪えませんね。
4、ホルモン値という極めてプライベートな健康情報を組織が把握・介入しようとすること自体が、プライバシーの侵害に他ならない。どれほど「医療サポート」や「身体能力の維持」という大義名分を掲げたとしても、個人の肉体やホルモンバランスといった最もデリケートな領域に国家や軍という巨大な組織が踏み込むことは、重大なプライバシーの侵害であり、個人の尊厳を脅かす行為。
特に、上意下達が絶対とされる軍隊という特殊な環境において、このような検査が義務化されれば、表向きは「本人の自由」とされていても、実際には受診や治療を強要される同調圧力が働くことは容易に想像できる。健康管理という名目のもとに個人の聖域を侵食していくこの方針は、人権や自己決定権を軽視した全体主義的な危うさをはらんでおり、プライバシーの観点から猛烈な批判を浴びて当然の政策と言える。
引用元:https://news.yahoo.co.jp/articles/d211e47b3fff2e85a76948f53e84aa383cf4ed57,記事の削除・修正依頼などのご相談は、下記のメールアドレスまでお気軽にお問い合わせください。[email protected]