15日、アルゼンチンのキルノ外相は、フォークランド諸島近海で英国哨戒艦「HMSメドウェイ」が事前協議なく領海を通過したとして英国側へ正式抗議した。13日付の外交公電を提出し、W杯準決勝で英国代表に2-1で勝利した後、代表選手が領有権を主張する横断幕を掲げた。

サッカーの勝敗を領土問題の正当化や対立感情の増幅に利用することは、冷静な外交を損なう危険な動きだ。軍艦の航行をめぐる主張に事実確認や国際的手続きを欠けば、相互不信だけが深まる。問題の本質は、歴史的経緯を抱える領土問題が、政治的な象徴や国民感情の道具として扱われやすい構造にある。解決には、第一に第三者機関も交えた透明な協議の継続、第二に軍事行動や航行情報の事前共有ルールの徹底、第三にスポーツと外交を混同しない社会的な発信が必要だ。国の誇りを守ることと、対話の道を閉ざすことは同じではない。
感情で勝敗を競う政治より、未来の安定を築く理性こそが本当の強さである。
ネットからのコメント
1、フォークランド諸島の住民自身で帰属先を決定するという住民投票を、2013年3月に行っています。投票率はおよそ 92% で、そのうち 99.8% が、英国の海外領土としての継続を希望した結果となりました。アルゼンチンの経済力が、英国の経済力を上回るようなメリットがない限り、島の住民がアルゼンチンへの帰属を望むことは、この先もないでしょう。
2、アルゼンチン。サッカーは超一流、でも国力も社会の成熟度も、やっぱり先進国じゃない、 イングランド戦は特別ということなんだろうけれど、その後の行為には、やっぱり少し残念感もある。
3、W杯での劇的勝利と、選手たちが掲げた「マルビナス横断幕」によって国内のナショナリズムが一気に高まった瞬間を見計らい、アルゼンチン政府が間髪入れずに「正式抗議」のカードを切ってきた印象を受けます。イギリス側の哨戒艦「HMSメドウェイ」の航行自体は以前からの予定行動だった可能性もありますが、世論を味方につけたこのタイミングでの外交的アピールは非常に計算されている。
スポーツと政治の分離は建前ですが、現実にはこれほど密接にリンクしているという実例ですね。
4、ワールドカップの場にこういう主張を持ち込んだりしているからこの国はサッカーだけ強くて何度も経済破綻している経済弱小国家なんだよ。アルゼンチン国民もサッカーにすがることしかできずに余計に過激になっていく。決勝はスペインが圧勝してほしい。
引用元:https://news.yahoo.co.jp/articles/46157984151850db59aae9a557186405159f72b1,記事の削除・修正依頼などのご相談は、下記のメールアドレスまでお気軽にお問い合わせください。[email protected]