佐賀大学が2024年4月に「コスメティックサイエンス学環」を新設します。国公立大学では初の試みで、化粧品の製造・開発技術者や化学物質の品質評価スペシャリストを育成。学部定員30人に対し、既に100件以上の問い合わせが殺到。佐賀県は唐津市周辺に化粧品関連企業を集約し、県産原料活用やアジア輸出を促進する構想を進行中。これを背景に設置される学環は、生物学や化学、デザイン、マーケティングなど多岐にわたる知識を提供します。過去のオープンキャンパスでは560名以上の申し込みがあり、全国から注目されています。卒業後の進路にはメーカー就職や大学院進学が想定され、産業振興と文化創造に期待が寄せられています。

佐賀大学が開設を決めた「コスメティックサイエンス学環」は化粧品産業と教育の未来に対する大きな一歩です。しかし、この取り組みにはいくつかの課題とリスクを指摘する必要があります。
国公立大学による化粧品産業育成の取り組みは、斬新で地域活性化に役立つ可能性が高いですが、以下の点でさらなる改善が求められます。
まず、定員30名という限られた受け入れ枠。オープンキャンパスで560名以上の応募があり、全国からの関心が高いにもかかわらず、受け入れ体制が不足していることは、学生の需要に応えきれていない証拠です。科目の幅広さや専門性の高さを強調するならば、それに比例する拡張計画が必要です。
次に、佐賀県内の化粧品企業への依存度の高さ。地域内に産業を集約させる構想は地域密着型で良い面もありますが、地元企業の進退状況に学部の存続が影響される可能性があるのはリスクです。アジア市場への輸出を含め、グローバル戦略の観点を強化することで、設置意義を広げるべきではないでしょうか。
最後に、具体的なアウトプットの計画にもう一歩踏み込む必要がある点。「文化を作る」という徳留教授の理念は素晴らしいものですが、それを実現可能な形で示し、新たな産業モデルを提示する必要があります。
佐賀大学と県行政は、この先地域社会を実りある方向へ導くために、柔軟かつ包括的な視野を持って進むべきです。
そして「化粧品科学=文化創造」を形にすることで、国内外において新たな教育・産業の基盤を築く礎となるべきです。この挑戦が成功すれば、地方創生の優れたモデルケースとして光を放つでしょう。
ネットからのコメント
1、こういった学部が、国公立に今まで無かったことに驚いています。ですが、化粧品製造は一大産業ですし、国際的にも日本製のものに対して安心・安全というイメージをいただいている面もありますから、日本としてもこの分野に若い人材を集め活性化していくことは強みを伸ばすことに繋がると思います。こうして学部ができて企業と提携しての研究開発などに力が入ったり、学部の名を聞いて高校生の子達が進路のひとつに化粧品開発というものがあるんだと気に留めてくれるようになればいいですね。
2、リケジョを増やすにはとても良いもしれないけれど問題は院卒で就職がどこに行けるのかだと思う。大手化粧品会社に行ける道は開けるのかでしょう。まずは今年どれだけの受験生が志望するか楽しみですね。予備校とかの判定も今年はつけづらいでしょうね。
。。佐賀大…本当に田舎だからどうなんだろうとも思うけど国立だから期待したいと思う気持ちもあります。志望される受験生の皆さん、ご健闘を祈ってます。
3、日本の化粧品の技術力は世界一ですからね。世界的な学会(IFSCC)で何度も最優秀賞を取っている。ほとんど資生堂ですが。。インフルエンサーの積極的な起用など、マーケ面で韓国やアメリカ企業に負けていることも昨今の大赤字の要因だったりするけど、それが原因で技術力低下にならないようこういった学部の存在は貴重。このような特化した学問が他の分野で広まるのも面白いのではないでしょうか?
4、佐賀大の目のつけどころは新鮮で、新しい受験生と学問の開拓に希望が持てるのではないだろうか。コスメの需要は男性にも広がっており、専門性と適性のある学生には男女問わず企業も興味をもつだろう。地方大学も魅力ある学部と研究、教育を提供すれば学生や企業を地元以外からも呼び込めるという前例になるのを期待したい。
引用元:https://news.yahoo.co.jp/articles/a3409c10c6274ca2626daf226036bcc76549577e,記事の削除・修正依頼などのご相談は、下記のメールアドレスまでお気軽にお問い合わせください。[email protected]