日経平均株価が4万2200円台後半に達し、昨年7月11日に記録した終値4万2224円を超え、史上最高値を更新した。この上昇は、アメリカ市場の株価が全体的に好調であったことや、相互関税に関する負担軽減措置でアメリカ側が修正に応じたことが要因として挙げられている。また、円安傾向も進行しており、これが市場を後押ししている。これらの要素が重なり、株価の上昇が加速した形となっている。
日本経済は未だに複数の課題に直面しているが、株価の史上最高値更新が意味するのは一時的な好転ではなく、内部の構造的な安定性の欠如がある現実だ。高い株価が、実際の経済成長や雇用改善に直結しない点が一つの問題である。投資家や政府は、成長率を上げるための実効性ある政策を検討すべきだ。例えば、イノベーションや企業の生産性向上を促進する政策の実施、過剰な依存を避けるための市場の多様化、そして国内消費を支えるための税制改革が急務だろう。
単に株価が上がることが良いとは言えない。高い株価を背景に、実際の経済活動が追いつかないのは皮肉であり、より持続可能な経済発展に向けた構造改革が求められている。
ネットからのコメント
1、世界的な金余りと米国市場の好調が背景にあるのは間違いありませんが、今回の最高値更新は前回の160円台の為替水準とは違い、1ドル140円台という以前よりも円高の状態で達成された点が大きいと思います。
つまり、円ベースで見れば前回よりも価値は高いわけです。しかし、株価が記録更新しても、その恩恵は資産を持つ一部に集中し、貧富の差はむしろ拡大しています。結果として、多くの国民は「景気は良くなっていない」と感じ、コメント欄にもそうした声があふれるのでしょう。
2、株式投資、暗号資産投資をしている人は寝ているだけでお金が増えていくフェーズだし、大企業勤めも景気がいいなと思うだろうけど、日本国民の大半は中小企業勤めや年金生活者で所得は上がってもその分、税と社会保険料も一緒に上がるので、株価が史上最高値を更新しようが、景気が良くなった実感はなく、物価はそれ以上に上がってるので逆に生活が苦しくなった方も多いのでは。
3、日本株はバブル崩壊後の数十年に渡る株価低迷と言うか下げ相場が当たり前だったから、少し上がるとバブルだと騒いでいたが、最近は無くなったようだ。いつまでもバブル後遺症を引きずらないためにも、このままの勢いで次のレベルまで行ってほしいものだ。
4、日本を代表する企業は伸びている一方、インフレ等で円の価値が希釈されていることが大きいように思います。
海外に限らず、日本ですらこの感じだと、投資等せずに預金だけしている方は、インフレ負けしてかなりしんどいことになりそうですね。
引用元:https://news.yahoo.co.jp/articles/6c1ac4293ba1da4f2c9dee8c20d289079fda2f52,記事の削除・修正依頼などのご相談は、下記のメールアドレスまでお気軽にお問い合わせください。[email protected]