事件概要:2025年8月10日、広陵高校は、部員の暴力事件を受け、全国高校野球選手権大会の2回戦を前に出場辞退を決定した。これに対し、SNSでは過剰なバッシングと共に、高校の対応が非難された。一方で、メディアに対する批判も高まり、過剰な報道が選手を追い詰め、健全なジャーナリズムの欠如を指摘する声もあった。報道機関が未成年者が関与する大イベントに深く関わる中で、問題を適切に報じられない状況が続き、メディアの責任を問う声が強まっている。
コメント:高校野球の問題は単なる個別の事件にとどまらず、社会全体で注視すべき課題です。特に、報道の過剰さがスポーツ界にどれだけ大きな影響を及ぼしているかに対する認識が必要です。メディアは、感動ポルノやヒーロー像の創出に終始し、選手たちや学校の実情に目を向けることを怠っています。結果的に、報道合戦が選手たちを追い詰め、実際の問題を見逃してしまうという悪循環が生まれているのです。
この問題を解決するためには、まずメディアが真摯に高校野球を取り上げる姿勢を見せるべきです。具体的には、報道において選手の人間性や感動的なエピソードだけでなく、スポーツの背後にある教育的価値や不正をしっかりと伝えることが求められます。次に、メディア企業は自らの利益と社会的責任を再考し、過剰な商業主義を脱却する必要があります。そして、メディアと教育機関は連携し、未成年者に対して過度なプレッシャーをかけず、健全な成長を支える環境を整備すべきです。最後に、今後は問題が起きた際に即座に行動し、事実を公正に報じる体制を構築することが不可欠です。
ネットからのコメント
1、新聞やテレビと言った従来のメディアに加えて、情報発信のツールとしてSNSが普及した側面は大きいと思います。時として一般人も報道合戦に参加し混乱を招くこともあります。しかしメディアに訴えても変わらなかった問題提起をSNSで行う事でプラスに働いた面もあり、一概に責められるべきではないとも考えています。ともかく、皆が純粋に高校野球を楽しめる日が1日でも早く訪れることを願っています
2、元々、甲子園の大会は、新聞社が主催する興行として始まりました。戦後、それではマズイということになり、新たな主催者として、新聞社主導のもとに、高野連(当時は中野連)が作られましたが、初代の会長は新聞社の社長。実質的には、何も変わらないまま。それでも、高校野球の人気が高まり、高野連も財団法人として認可されるにいたり、強い影響力を持つようになりました。遠い将来、誰も新聞を購読しなくなり、テレビも見なくなれば、新聞社が高校野球の利権を持ち続ける意味もなくなると思いますが・・・とはいえ、時代もどんどん変わっています。戦後すぐに出来た枠組みを、いつまでも維持し続けるも難しいと思います。
日本学生野球憲章にも「政治的あるいは商業的に利用しない。」と明記されています。甲子園の伝統を守ることは大事と思いますが、メディアも含め、関わり方はそろそろ見直したほうがよいのではないでしょうか?
3、SNSでの強い言葉のやり取りばかりが、あたかも主流であったり多数派であるように思わせる報道にも問題があると思う。一個人で100アカウントを使い分けたり、簡単にできてしまい、バズったり炎上は作為的に可能です。テレビがSNSで騒いでいることを安易に報じ、より火をつけているのは、問題だと思う
4、甲子園が始まった頃はもっと牧歌的イベントだったし商業主義は入る感じではなかった。しかしTVが全国に浸透しどんな田舎にいてもNHKだけは見れる状況になれば私立が甲子園を格好の宣伝場と考えるのも無理はない。TVを意識した人文字応援もそうだったし。いつの間にか甲子園ビジネスが肥大化。松井の5打席連続敬遠も勝利至上主義。対戦相手のピッチャーと松井の後の5番打者に10年以上消えない心の傷を残してしまった。4、5試合連続完投した選手をを美化したりしていたがひじを壊して夢を絶たれた選手も多い。
24hマラソンに似た感動ポルノ。日本人てこういうの好きなんだな。大人が作り出そうとする青春感動ドラマに付き合う必要は無いと目覚めて欲しい。勝ち負け関係なしのびのびやれば良いあくまで部活として体をぶっ壊してまでやるもんじゃない。
引用元:https://news.yahoo.co.jp/expert/articles/094d4878f48010cd52b6caffb5c6cff937cd8846,記事の削除・修正依頼などのご相談は、下記のメールアドレスまでお気軽にお問い合わせください。[email protected]