2025年7月31日~8月3日、ウェールズのロイヤル・ポースコールGCで開催された「AIG女子オープン」で山下美夢有選手が通算11アンダーで日本人史上6人目の海外メジャー制覇を達成。今季のLPGAツアーで日本人は計4勝(メジャー2勝)を挙げ、ポイントランキングでも上位に複数名が並ぶ。しかし渋野日向子選手が2019年に成し遂げた42年ぶりの優勝時のような全国的フィーバーは起きず、メディアは依然として渋野選手中心の報道傾向を維持。
他選手の快挙でも視聴率やPVが伸びず、大谷翔平選手報道の偏重と同様の構図が指摘されている。
日本人女子ゴルフ界は史上まれに見る黄金期にあるにもかかわらず、報道は依然として「数字が取れる顔」ばかりに偏っている。これは選手たちの努力を矮小化し、ファン層拡大の機会をみすみす失う構造的問題だ。視聴率至上主義に頼る限り、新たなスター誕生もその輝きが届かず、競技全体の魅力が伝わらない。第一に、報道機関は数字だけでなく競技価値を評価軸に加えるべきだ。第二に、協会やスポンサーは多様な選手のストーリーを戦略的に発信する広報体制を整えること。第三に、SNSや配信を活用しライト層が自然に複数選手を知る環境を作ることが不可欠だ。スポーツは本来、特定のヒーローだけで成立するものではない。群像の輝きこそが競技の未来を形づくる。
今のままでは、日本ゴルフは自らの黄金期を“報道の偏り”で色あせさせてしまう。
ネットからのコメント
1、渋野選手は42年ぶりの日本勢のメジャー優勝に地上波放送もあったから、たまたま見たとかメジャーで優勝争いしてるならとそれほどゴルフに興味がない人も見れたが、今は別料金を払わないと見れないから然程ゴルフに興味がない人はまず見ないし、やはり地上波のあるなしで相当違いがあると思うよ
2、「ニュースを配信する立場からすると、渋野選手が勝とうが負けようが関係ないんです。渋野選手を取り上げたほうが読まれるんです。」今の報道がいかに腐っているか、この言葉が象徴している。本当に必要な情報を提供するよりも、大衆受けする情報を垂れ流す。需要と供給といったらそれまでだが、そこにメディアとしての矜持はみじんもない。予選落ちした渋野選手の記事を大々的に書いている記者たちは、恥ずかしくないのだろうか?読者の興味を引こうとするあまり、本来報ずべきことを報じない。こういう姿勢があるからこそ、ストーリーに合わせて勝手に事実をねじ曲げるようにもなるのだろう。
渋野選手のことを書くなというつもりはないが、せめて「なお書き」にするとか、本来のニュースバリューに合わせたものにすべきだ。メディアの皆さんには「大事な事実をありのままに報じる」ことに徹してもらいたい。
3、渋野は樋口以来の快挙を実績乏しい時期に達成したから盛り上がった。その後のメジャーで勝った選手は実力十分な人たち。ある意味意外性はなかった。渋野のキャラも世相に受けた。男子だと戦績に関わらず石川遼の偏った報道と良く似ている。
4、なるほど、視点としては面白い記事だった。世の中には理不尽でも受け入れるしかない現実はあるものだ。私は全くゴルフファンではないが渋野選手は知ってる。あの笑顔が強く印象に残っている。しかし他の選手は確かに名前を聞いても顔も浮かばない。
引用元:https://news.yahoo.co.jp/articles/3eb7e4b2718d395f29d503e2c318f1ffe604f94c,記事の削除・修正依頼などのご相談は、下記のメールアドレスまでお気軽にお問い合わせください。[email protected]