日本高野連は2008年を目標に、高校野球の公式戦全試合を7イニング制にする改革を計画しています。特に夏の大会は連日酷暑が続き、熱中症の危険があるためスピーディーな対策が求められています。これにより試合時間が約1.5時間に短縮され、選手の体力負担を軽減する意図がありますが、現場からは反対意見が多数。歴史ある記録のリセットや選手の出場機会、戦術面の変更に対する不満がある中、同制度は過去と区別される新たな高校野球の時代を迎えることが可能か注目されています。

この改革には、社会的な課題だけでなく、日本の野球文化と歴史に深く影響する事柄が多く含まれています。まず、7イニング制が導入されると、選手たちの出場機会が減り、新たな戦術を必要とすることで、長年の技術練磨が無駄となる可能性があります。これに伴う最も重大な問題は、過去の積み重ねた記録がリセットされ歴史が事実上消失することでしょう。この背景には酷暑対策としての制度改革の必要性があり、今の制度では根本的解決が不可能なため、刷新が検討されています。
これを解決するには、まず、選手の健康管理を徹底し、熱中症リスクを確実に減少させる新しい技術を導入することが重要です。次に、試合制度を見直すだけでなく、伝統を尊重した新しい記録保存方法を考案することが必要です。さらにジャーナリズムやメディアを通じて積極的に公論化し、社会全体で議論を進めるべきです。
価値観を見直すことで、ただの制度改革に留まらず、日本のスポーツ文化を進化させるチャンスがあるはずです。
ネットからのコメント
1、元々は夏の選手権大会での熱中症対策のひとつとして議論が始まった筈だが、いつの間にか高校野球自体を7回戦にする方向で進んでいる。国際大会は、高校野球だと出場する国のレベルが違い過ぎるのでイニングを少なくするというのもわかるが、日本がわざわざ少年野球の試合形式にもっていく必要があるのだろうか。高校野球の試合時間を短縮し、集客力のあるコンテンツを残しながら運営を楽にするという思惑が、現場の意見よりも強くなっていると思えるところが不快に感じる。
2、甲子園の高校野球は今までになかった岐路に立っている。指名打者制度をとるのは世界野球界のすう勢だとしても、7イニングで終える案にはネガティブな意見しか生まれていない。終盤でいくつもの逆転ドラマを生んだ試合は多いし、大半のファンはそこにエキサイトメントを感じるもので、それだけは絶対存続させるべきだと考えている。今や夏の暑さは連日熱中症アラートが出るほどの異常なもので、その対策の必要性も分かる。
だが、長年享受してきた9回制はエキサイト性維持の観点から存続すべきだ。
3、保護者の立場と保護者から多くの選手の立場を代弁すると、従来通り「9回」制を望んでいます。公立高校の中堅チームでしたが、3年生が16人程度。3年間ともに練習してきた仲間と最後の公式戦を戦う中では、代打の一打席でもクランドに立ちたい、立たせてやりたいと思うものです。これは指導者も同じ思いで選手起用をされていました。強豪校でも控え選手をグランドに立たせてやりたいと思うのは同じで、野球というスポーツでありながら、高校野球は教育の場であり、選手たちは良くも悪くも野球を通じての思い出を刻む場でもあり、選手起用にあっては、最後の2イニングが重要な要素を担っていると感じます。競技ではありますが、競技のあり方に終止するのではなく、時間帯や環境条件など運営方法で解決できる余地があるように感じますので、再考しつつ、教育の場として、選手や保護者などの思いも考慮してほしいと思うところです。長文失礼しました
4、7回制にする事でどれほどリスクが軽減されるのか疑問熱中症症状が8回9回に集中してるならまだしも、そうでないならそれほど意味はないコロナの時のアクリルやマスクと同じで効果は二の次で何かやってる感を出す事に意固地になってるように見える
引用元:https://news.yahoo.co.jp/articles/20aa3569733d1a7aadabdb6907a406f66de17b05,記事の削除・修正依頼などのご相談は、下記のメールアドレスまでお気軽にお問い合わせください。[email protected]