福岡県篠栗町の町総合保健福祉センター「オアシス篠栗」内の入浴施設の廃止方針が、町民の反発を招いている。9月の町議会で廃止関連の条例改正案が可決されたが、11月には町民グループが撤回を求める請願を出した。施設は2000年に開所し、利用者は2018年度に約14万人と最も多かったが、新型コロナウイルスの影響で24年度には約7万8千人にまで激減。
設備の老朽化による改修費は6億円であり、町は存続困難と判断しているが、町民からは「福祉を経営面だけで見ず、憩いの場を奪わないで」との声が上がっている。町は説明不足を認めつつ、廃止の方針に変わりがないとしているが、今後の議論の中でパブリックコメントを実施するなど、より丁寧な対応が求められている。

町が入浴施設の廃止を決定する過程では、多くの町民の感情と信頼が不足していました。施設の存在は、単なる入浴の場ではなく、地域の結びつきと高齢者にとって重要な社会的な憩いの場でした。6億円という莫大な改修費が存続の困難を示す一方で、経営層の決定が町民の生活への影響を無視してはいないかという疑問が浮かぶ。本来、公共施設は経済だけでなく、生活の質を向上させるためのものです。これを踏まえ、町は次の三つのステップを考慮すべきです。
まず、しっかりとした情報提供と対話を通じて、町民の意見を反映するプロセスを設置すること。次に、改修費の明確な使途を公開し、透明性の確保を図ること。そして、代替案として高齢者が気軽に集えるアクセスしやすい公共の場を整備すること。これにより、地域の結束を再び醸成し、町民の不信感を収束させることができるでしょう。施設の廃止が唯一の選択肢であるならば、より多くの町民が未来を信じることのできる政策を追求すべきです。
ネットからのコメント
1、全国各地に似たような事情を抱えた施設は無数にあるんじゃないかな。利用者の福祉は経営面だけで見るだけじゃないと言う気持ちも分かるけど、経営面を度外視したら現実問題として施設の維持は無理だよね。町民への説明は足りなかったかも知れないが、町自体もギリギリの選択だったと思うよ。これから人口も減少し町の税収も下がっていく一方だから、結局こういう施設を維持したかったら利用者がどれだけ経済的に支援できるかにかかっている。それが無理ならサービスが縮小していくのはしょうがないんじゃないかな。
2、こういう話は総額ばかりで議論されがちですが、もっと単純化するべきです。
3万人の町で6億円なのだから、仮に入浴料をそのままにするならば、「(温泉施設を一種のサロンとして使用している一部の)高齢者たちの憩いの場のために全町民(それこそ高齢者から生まれたばかりの赤ちゃんまで)が1人2万円ずつを負担してください。」として、町民たちがこれを妥当と判断するか否かといった形で問うべきではないでしょうか。
3、多額の費用がかかるから、廃止です。充分な説明だと思います。一部の利用者が反対したからと言って、それを受け入れれば、他の住民が負担を追うことになります。利用料をかりに10倍にしたとしても、赤字だと思います。6億ですから、職員100人やめさせればいいですか、反対派のせいで自治体が破綻していいのかよく考えてほしい。他の施設を廃止するといったら、また別の利用者が必ず反対します。丁寧な説明ってなんでしょうか?
4、町政を見守る会が運営すれば良いんじゃね?町は多少の助成金は出すだけで大幅赤字補填や高額改修費にはかかわらない。町政を見守る会の皆さんが好きに運営すれば良い。
引用元:https://news.yahoo.co.jp/articles/7ea62b933ffd6f35c40186100625e317891b8a17,記事の削除・修正依頼などのご相談は、下記のメールアドレスまでお気軽にお問い合わせください。[email protected]