中国の呉江浩駐日大使が29日、自身のX(旧ツイッター)で、中国軍の台湾周辺での軍事演習の正当性を主張しました。この演習は、今年4月以来の大規模なもので、台湾独立勢力と外部干渉勢力への警告として位置付けられています。過去のトランプ政権による台湾への武器売却承認や日本の高市早苗首相の発言を受けた牽制とみられ、中国の国家主権と領土一体性の維持を目的としています。
しかし、この投稿に対し、「武力による独立を企てる勢力への戒め」という説明には矛盾があるとの批判が日本側から相次ぎました。ユーザーは中国が武力での統一を試みる姿勢を問題視し、言動の矛盾や自身の国のイメージを損なう行為を指摘しています。

呉江浩大使の発言は、問題の核心を捉えていない。軍事演習が「台湾独立勢力」に対する警告とされながら、武力を用いること自体が国際社会で批判される問題です。この背景には、中国が外交的手段を軽視し、力を優先する姿勢が見え隠れします。まず、中国政府は国際法に基づいた対話を優先し、緊張を和らげるための努力をすべきです。次に、地域の安定を求める国際社会の声を尊重し、軍事的圧力ではなく、共通の利害を調整する方策を考慮すべきでしょう。最後に、自国イメージの向上を図り、国際的な信用を得るために積極的な平和外交を推進することが求められます。
武力での抑止は短期的には効果をもたらすかもしれませんが、長期的な信頼と安定は、筋の通った外交によるものです。中国が力を誇示するよりも、理性的な対話を重んじる価値観へ転換する機会となることを期待します。
ネットからのコメント
1、無理を通せば道理は引っ込むを、武力でごり押す国ですからね。理屈が通っているかどうかを気にする様な国であれば、戦狼外交など最初からしないでしょう。今はアメリカという中国より強い存在を気にしておとなしくしていますが、中国が明確にアメリカを超えたら、あるいは密約でも結んでアメリカと敵対することがなくなれば、今とは比較にならない横暴な振る舞いを始めると思います。
2、香港の扱いを見た台湾の人たちは、相当の危機感を持っているのだろう。それに対して中国はソフトに懐柔するのではなく、武力で威嚇する方法を選んだ。それでさらに台湾の人たちは中国に支配されることへの危機感を募らせることになっているのだろう。国土が大きく人口も多い。GDPでも世界第2位となった中国が、こうも乱暴なのは習近平の人間性によるものなのか。
青年時代を文化大革命により闘争に明け暮れ、4度も投獄されたという習近平が力により抑え込む方法を選ぶのは、当然のことなのかもしれない。インドやフィリピンなど、あらゆるところで紛争を起こし、ミャンマーでは傀儡政府を作っていることを世界は見ているし、中国がどんなに強大になろうとも、尊敬は得られない。
3、台湾って近年武力による独立を主張したことあったっけ?日本もアメリカも台湾独立を支援したことはないのに、中国は何をそんなに焦ってるんだろう。毎日毎日余裕なさ過ぎですね。中国共産党って口では大きなことを言ってても、内心は猜疑心と恐怖心で不安だらけなんだろうか。
4、世界の平和を担保する立場の常任理事国が、台湾を包囲する形で軍事演習をするなど、国際社会の観点からしますと、決して容認されることも正当化されることもないでしょう。また、台湾が「武力による独立」を企てているとのこと、しかし、台湾はかつて一度も中華人民共和国に隷属した歴史もなく、れっきとした 独立国なのは明らかであり、「独立国が武力で独立する」という趣旨の発言をすること自体が矛盾しているのではありませんか。
中国は、ウイグルや香港は中国の内政問題であり、「他国が干渉するべきではない」と述べていますが、それでは福島原発処理水の海洋放出は日本の内政問題ではないでしょうか。「他人の行為は批判するが、自分が同じことをすれば正当化する」のも「矛盾」そのものであることを認識する必要があるのではないかと思います。航空路や海路に支障があることから10万人に影響を及ぼしていることを重く受け止めるべきです。
引用元:https://news.yahoo.co.jp/articles/b0bc5a1fb836bfe763ebcbaa32f4d50a8580886c,記事の削除・修正依頼などのご相談は、下記のメールアドレスまでお気軽にお問い合わせください。[email protected]