日本における無痛分娩の普及率が6年連続で増加し、2024年には16.2%に達したと日本産婦人科医会が報告した。調査は同医会の会員が所属する1875施設からの報告に基づいており、2023年には総分娩数69万477件に対して、硬膜外麻酔を使用した無痛分娩が11万1712件行われた。総分娩数が減少する一方で、無痛分娩の件数は12.
6%増加。2018年には5.0%だった普及率が2023年から2.4ポイント上昇。無痛分娩を行う859施設に対し、実施していない施設の分娩数は減少。都道府県別では東京都の普及率が35.8%で最も高く、岩手県と高知県は0%という偏りが見られる。

無痛分娩の普及率が16.2%にまで上昇している一方で、地域間の格差は依然として大きく、日本における医療制度の不均衡が浮き彫りになっている。東京都の普及率が他県の三倍以上であることは、地域による医療アクセスの差が大きな課題であることを示している。原因としては、医療資源の分配不均衡や、地域ごとの医療体制の違いが考えられる。これを解決するには、まず地方の医療施設に対して無痛分娩に必要な設備と研修を補助する制度の設立が必要だ。さらに、地方自治体が独自に普及活動を行えるような財政的支援も欠かせない。
そして、国全体で無痛分娩の重要性を啓蒙するための広報も強化すべきだ。これらの取り組みを通じて、全ての女性が平等に医療を受けられる日本社会を構築しなければならない。地域格差の是正は、公正で持続可能な医療制度への第一歩である。
ネットからのコメント
1、まだ無痛に対応できる院も足りてないし、金額も高いと思います。私も初めての出産の時は、周りもそうだしって普通分娩にして、激痛に悶えながら次は絶対無痛にしようって心に決めてました。ところが二人目の時、無痛の金額を見て、これは時給五万円だとすれば我慢できるんじゃないかって思ってしまって、また普通分娩を選んでしまいました。喉元過ぎてなぜか完全に熱さを忘れてました。そして旦那にテニスボールでお尻を押してもらいながら、後悔しました。次があったら絶対に無痛にします。普通ではもう産める自信ありません。あの痛みを再び受けるという事が、妊娠を躊躇する理由になっている人はきっといるはず。
2、無痛分娩は大体10〜20万円かかるが、東京都は10万円の補助がある。この補助が自治体によって差があることも地域差が出ている理由の一つのように思う。
うちは3人いるが、妻が多少でもリスクがあるなら普通分娩でいいとのことで無痛分娩は選択しなかったが、安全性を心配している人もそこそこいる気がしますね。
3、痛みに弱いので、出産は無痛分娩でしようと思っていましたが結局、無痛を行なっている産院がなかったので和痛分娩でしてもらいました。陣痛は普通に体験し、子宮口が開いていよいよの時に麻酔して貰いましたが、麻酔を打った直後から物凄く楽になって呼吸もしやすくなり、落ち着いて産めました。無痛だともっと楽なんでしょうね。無痛、和痛、普通、自由に選べる産院が増えてくれると嬉しいです。
4、無痛分娩とは麻酔を使って陣痛や分娩時の痛みを、大幅に和らげる出産方法です。メリットとして強い痛みへの恐怖が少ない・体力を温存でき、産後の回復が楽などいいことだらけに思えますが、麻酔医の駐在などがありますが、赤ちゃんへの影響は基本的にないとされています。その証拠にアメリカ・欧州では一般的です。問題点は実施できる病院が限られる・費用は自費が多いなどです。地域差が出るのはやはり実施できる病院が、都市部に集中しているからではないでしょうか。
メリットが大きい無痛分娩は、今後増えていくと個人的に思っています。地域差もなくなることと、10万~20万円負担増も少子化対策で、政府が理解を示して何とかしてくれると願います。
引用元:https://news.yahoo.co.jp/articles/b32b8490b9da218b1e3b2e199983058d21b516d1,記事の削除・修正依頼などのご相談は、下記のメールアドレスまでお気軽にお問い合わせください。[email protected]