北海道における教育格差の拡大は深刻です。北海道大学の道内出身者の割合は2025年に約29.6%まで減少し、関東出身者がそれを上回る状況です。北海道では経済格差が教育格差と結びついており、低所得世帯が多く、教育への投資が限られています。北海道内で最大規模の生徒数を持つ練成会グループの副社長である山崎敏史さんによれば、親の道内志向が強く、多くの学生が本州の大学に進学することを避けているとのことです。
また、北海道の高校入試制度が1970年代後半から変化がないことが構造的な停滞を招いています。
この状況は、ただの地域間格差ではなく社会的問題として深刻です。北海道の教育格差は、公的な教育制度の欠陥と地域ごとの文化的背景が絡み合い、都市圏とは異なる価値観が影響しているのが現実です。変化が求められるこの問題は、まず教育行政側が積極的に改革に乗り出すべきです。例えば、公立中高一貫校の整備や英語教育の強化、地域での親の意識改革が急務です。さらに、教育への投資を促進するために経済支援策も検討する必要があります。このような包括的な改革と地域社会の意識を変えることで、根深い教育格差の問題に対処できるでしょう。北海道の未来をより明るくするために、行動を起こす時が来ています。
ネットからのコメント
1、自分は地元の国立大で、MARCHレベルの私立を併願することは、地元の考えとしては当たり前だった。
けれども入学して、地方出身の同期の女性で「この国立大に受からなければ就職だった」という子が複数人いた。東京近辺の予備校で合格者数が上位に貼られる国立大を受験するような人を、高卒事務で使う地方に人生で初めて地方格差を感じて怖かったのを今でも覚えている。
2、道内のある公立高校では、大手学習塾と組んで、優秀な学生に大学入試対策に取り組み効果が出ています。公立高校入試に際して内申点が重視される一方で、優秀な生徒には物足りず、授業についていけない生徒は置いていかれる。教師も学校も学校内・クラス内秩序を優先しがち。幼稚園の段階から受験を経験させる大都市圏と比べ、子供の受験にあまり関心がない地方では、早い段階から差がついているように思います。私の同期も優秀な者は道内に残らず、ほとんど道外で進学か就職している。言い方は悪いが、親の学歴によって子供の教育環境が変わるので、地方では関心の薄い保護者が多いのではないか。また中学から成績別のクラス編成をして、塾に行かずに高いクラスの高校受験対策を行い、また内申点の比重は下げるべきではないだろうか。
3、北海道出身ですが、40年前から都心と地方の格差は全く変わっていませんよ。そもそも親の年収が都心よりはるかに低ければ、大学はもちろんのこと首都圏に行く我が子に仕送り出来ないですからね。私は団塊世代の親に女の子は上京してまで大学に行く必要はないと言われたし、他にも兄弟が居たので断念せざるを得ませんでした。まだまだ女の子は地元で就職して結婚するって考え方は地方に蔓延っていますから。家庭によって考え方は違うかもしれませんが、都心の実家から大学へ通うのが圧倒的に有利な事は何も変わっていません。偏差値よりも親の価値観でしょうね。
4、これ言うと怒られることは必至だが、優秀で高学歴な人は、地方の地元に戻らず都市部に就職し定住する。子どもは当然都市部に住む。これが世代を超えて繰り返されるうちに、人間として違う進化をしている可能性はないか?つまり、地方には勉強が得意ではない遺伝子が濃くなり、対して都市部ではその逆となる。SFの世界だとは思いたいが、血の選別をしている競馬は、たったの数世代で特徴がどんどん濃くなるのをファンとして体験しているし、人間だって通ずるところはある気がする。
引用元:https://news.yahoo.co.jp/articles/f77bc02c636d233e89fb4de3cbce4248843d5fe0,記事の削除・修正依頼などのご相談は、下記のメールアドレスまでお気軽にお問い合わせください。[email protected]