2025年末の有馬記念を巡り、JRAのファン投票制度が発端となった混乱が生じました。事の発端は、ヘデントールの特別登録。同馬は剥離骨折のため年明けの復帰予定だったものの、突如として有馬記念に登録されました。その結果、ファン投票で多くの支持を集めたライラックが賞金順に基づく除外となり、出走権を失う可能性が生じました。これに対して、「ルールは問題ない」とする意見と「ファン投票の意義を守るべき」とする批判が分かれています。
同時に他馬の出走、回避による状況変更も進展。最終的にライラックがゲートインするかは、さらなる出走馬回避次第です。この一件は、ファン投票制度とグランプリ競走の透明性に対する大きな課題を投げかけています。

制度的な欠陥が浮彫となった今回の混乱に言及します。まず、ファン投票制度を基盤とするグランプリ競走でありながら、賞金順や特別登録が実質的に優先される現行ルールは不合理性を包含しています。本来、ファン投票は競走馬の人気を基礎とした公平な出走選定システムとして機能すべきものですが、実態として裏技的手法によりファンの意志が軽視されるような状況が生じています。
この問題の背景には、競馬界特有の権力構造とその中での利益最適化が影響していることが考えられます。資金力に左右される馬主の動き、厩舎とクラブが連携する戦略、さらにはルール整備の未熟さが複合的に絡み合い、矛盾が露呈した状況です。
解決には少なくとも次の3つが必要です。第一に、ファン投票上位馬の出走を保証する制度の明確化。第二に、特別登録の条件と運用基準を細かく見直し、適正な選出プロセスを確保すること。第三に、運営側の透明性を向上させ、ファンの信頼を取り戻すための内部監査機能を強化することです。
競馬はスポーツであると同時に、ファンの熱意で成り立つ文化でもあります。この点を軽視する運営は、競馬界全体の信頼を損なうことに繋がりかねません。今回の状況を機に、競馬界が原点に立ち返り、真の公正性と透明性を実現する努力を期待します。
ネットからのコメント
1、ヘデントールの特別登録料は誰が負担するんですかね?クラブ馬は金融商品なのでキャロットが負担すると金融商品取引法に抵触する可能性が高いです。出資者に支払わせると出資者に不利益な行動をとったことになりこれはこれで問題があります。キムテツは少なくとも出資者にはヘデントールを登録した理由を説明する必要があるでしょう
2、まあ、一番人気が予想されるレガレイラの調教師でもあるから、木村調教師は有馬記念記者会見に出ないわけにはいかないやね。
そこで何を言うか(言わないか)。最悪のパターンは競馬マスコミが忖度してこの件の質問をせずJRAもダンマリで大炎上、でしょうね。有馬記念当日は聞くに耐えない凄絶なヤジが飛びそう。
3、そもそも去年のレガレイラ自体今年のライラックと同様に賞金だけでは有馬記念に出走できなかった(2歳時の賞金しかななかったため)ところ、ファン投票によって出走が叶い勝利を挙げたという事実がある。それに対して木村調教師は「ファンの皆さんのおかげで出走できた」とコメントしておきながら、今年はファンの声を踏みにじるかたちで管理馬の出走を目論んだためにシルク・エムズといった愛馬が巻き込まれた馬主やライラックを管理している相沢師から遠回しに苦言を呈されている有様。これに関しては馬主や同業者よりも本来切り込んでいくべき記者のほうがこの記事のように言葉を濁しているんだよね美浦のリーディング上位である木村厩舎から取材NGを食らうと今後のネタに困るのは自分たちだから保身に走ってるとしか思えない
4、そもそもなんで「10位まで」なのかというねファン投票で選ぶグランプリなら、シンプルに全登録馬中得票数上位からフルゲート16頭をマックスに選べば良さそうなもんだけど。
引用元:https://news.yahoo.co.jp/articles/ad63fc66d1f8df3e5acb5c18825e9d820f236e5b,記事の削除・修正依頼などのご相談は、下記のメールアドレスまでお気軽にお問い合わせください。[email protected]