8月16日と17日にNHKが放送したドラマ「シミュレーション~昭和16年夏の敗戦~」に関連し、元駐仏大使の飯村豊氏が、祖父にあたる登場人物が卑劣な人物として描かれたことに精神的苦痛を受けたとして、NHKを相手に損害賠償550万円を求める訴訟を東京地裁に起こしました。ドラマは首相直轄機関「総力戦研究所」の所長が若手官僚の出した「日本必敗」の結論を覆す人物として描かれ、飯村氏はこれが不当であると主張。
放送倫理・番組向上機構はフィクションと明示されていたことから、誤解は生じないとして討議を進めませんでした。

この事件は、現代のメディアの表現と歴史的事実の関係に光を当てています。フィクションであることが明示されていながら登場人物が現実の人物と結びつけられ、結果として精神的苦痛を引き起こすことがあるのです。メディアの経済的価値や視聴率を重視し過ぎるあまり、重要な倫理的配慮を欠くことがないようにすることが必要です。まず、歴史的資料の取扱いは慎重に行うこと、加えて視聴者にはフィクションと現実との区別を明確にすること、そして訴訟を通じてそういった配慮の欠如を正すメカニズムを整備することが求められます。メディアが社会に与える影響力を考えると、倫理的な責任を確実に果たすことが極めて重要です。
ネットからのコメント
1、ドラマ見ましたが…本編終了後の取って付けたようなドキュメンタリー部分で「事実とは違う」ことを知って「え??」って思いました。なんで史実とは全く逆の「悪い人間」として描いたのか…流石におかしいと私は思いましたよ。ドラマを面白くする為に善人を悪人に仕立てた…遺族がこのあまりに違う人物像に納得出来ないのは当然だと思います。自分の身内が悪人として今の人たちに思われる…これほど屈辱的なことはないでしょう。
2、NHKは、創作ドラマやバラエティや歌番組などの制作をやたら頑張っているが、そのような受信料の無駄遣いをせずにむしろ解体して資産を日本国民に還元します、と宣言してもらった方が、よほど役に立つのではなかろうか?ぜひそういった方向に切り替えていただくようお願いしたいものです。スクランブルや報道メインに、と言っても聞く耳を持たないようなので、思い切った決断に期待します。
3、遺族はよく訴訟に踏み切ったと思います。NHKは偏った歴史観に立って、これまでも何度も今回のような番組作りをして来た。最近では、NHKが製作した軍艦島の映画に対して、元島民から内容について強い抗議を受けたと思う。
最悪なのは、NHKのリベラル脳は大越氏や膳場氏のように拡散していることだ。今回の裁判で、事実をねじ曲げて製作した理由を、彼らは真面目に語るだろうが、彼らがなんと語るかぜひ聞いてみたい。
4、完全な創作ではなく、ノンフィクションのような体裁でドラマ作ったのだからいけないだろう。実在の人物で名前や役職もそのままなのに、言動を正反対に描き、しかも「朱塗りの悪役」にしてしまった。遺族に怒られるのも当たり前。
引用元:https://news.yahoo.co.jp/articles/2c46054960954fedd5ec3262a983ef5437ea7233,記事の削除・修正依頼などのご相談は、下記のメールアドレスまでお気軽にお問い合わせください。[email protected]