佐賀市長坂井英隆は、23日の記者会見で、西九州新幹線の未整備区間について、財源や在来線の影響、ルート選定をセットで議論することの重要性を強調しました。佐賀駅と佐賀空港を結ぶ交通手段の利便性向上を求める中で、坂井市長は「在来線にどう影響があるかを切り離して議論してほしくない」と述べ、具体的なメリットの議論の不足を指摘しました。

同日、国土交通省の水嶋智事務次官は新幹線整備に関する支援の考えを示しましたが、佐賀県知事の山口は「フル規格で佐賀駅を通る前提ではなく議論が必要」との姿勢を示しました。

佐賀市長の坂井英隆の言葉を聞くと、確かに現状に対する批判が不可避なものと感じます。彼が指摘したように、在来線の影響を無視した議論が進めば、市民の理解を得ることは難しいでしょう。問題の本質は、交通手段の利便性向上を目指す中で、部分的な議論があたかも全体像であるかのように進められていることです。財源、ルート選定、市民の影響など、複数の要素を同時に考慮しないまま進行するプロセスには、制度的な欠陥があります。解決策としてまず必要なのは、利害関係者が集まる多層的な討論の場を設置すること。そして、地域住民を含めた全体的な意見を集約し、透明性のある決定プロセスを確立すること。

最後に、利便性向上の具体的なメリットを明確に提示することが求められます。これは、交通の未来をよりよい方向に導く鍵となるでしょう。議論には常に市民の視点が欠かせないのです。

ネットからのコメント

1、佐賀市長も佐賀県知事も手堅いですね。※西九州ルートをフルで繋げると、佐賀県(鹿児島本線以外)、長崎県の在来線は、上下分離、または第三セクターになる可能性があると思います。そうなると必然的に地元負担が増します。

2、市長の「財源や在来線、ルートなどをセットにして議論しなければ、市民の理解を得られない」「在来線にどういう影響があるかを切り離して議論してほしくない。このルートだとこういうメリットがある、といった議論がまだ足りないのではないか」は、全くその通り。知事が言ってることもその通り。佐賀が頑固だとか言う人は、佐賀のことを知らない、知らなすぎる人だと思う。まず、①原子力船むつを受け入れた佐世保に乗り入れる予定だったのに長崎市にコース変更②フル企画ではなくフリーゲージ式を考えて取り入れる予定だったけど、技術面で開発断念した途端、ほぼ一方的、強行的に長崎側がフル企画で工事を始めたこれじゃ何の恩恵もない佐賀は納得しないしこのままじゃ通勤通学に使う普段高いの交通インフラが衰退していく在来線を充実させて

3、そもそも佐賀県は、県民の大半の目的地である博多駅へのアクセスは在来線特急で十分だし、フル規格の新幹線が来たところで長崎本線が三セク化されたり、建設費の負担で恒久的に増税になるのに時間短縮効果は無いに等しく、デメリットしかないから反対してた。それで長崎県と国とJRは、在来線を利用する方式で長崎駅～武雄温泉駅間だけを整備するということで佐賀県に打診して、佐賀県はそれで容認していたわけで、それを途中で相手側の都合で勝手にフル規格を進めてしまっただけの話で、佐賀県は最初からフル規格はいらないという主張を一貫して通してるわけで、なんの落ち度もない。それを国とJR、そして他県民が、佐賀県もいい加減にフル規格に同意しろとせまってる状態。例えるなら、ある家庭が自分達はオール電化じゃなくてガスと電気でいいと言ってるのに、関係ない他所の人間が、いいからオール電化にしろと言ってるようなもの。

4、佐賀も滋賀も京都も新幹線なんか要らないと言ってんだから整備新幹線としては今の法律では作るのは無理。法律改正しないと一歩も先に進まない。

並行在来線の廃止と府県の工事費負担を無しにして国策で作るしか手段が無いし、それが無理なら永久に完成はしないでしょう。