訪日外国人の間で日本製包丁の人気が高まっている。東京・かっぱ橋の藤次郎直営店では多い日で300組以上が購入し、8割が外国人。専門店はコロナ禍前の約10店から約30店に増加。包丁メーカー38社の売上高は167億3300万円で過去5年最高となった。

これは喜ばしい「日本文化ブーム」で終わらせてはいけない。包丁もランドセルも招き猫も、外国人が価値を見いだして初めて国内が慌てて評価し直す構図はあまりに情けない。問題の本質は、職人技や地域産業を守る制度が弱く、後継者不足や販路不足を個々の店の努力に押しつけてきた点にある。円安と観光客頼みでは、為替や流行が変われば一気に揺らぐ。必要なのは、第一に職人育成への公的支援と研修制度の拡充、第二に海外販売・多言語発信を支える共同プラットフォーム、第三に模倣品対策と産地ブランド認証の強化、第四に観光地だけでなく産地へ客を流す仕組みだ。
文化は「売れたら守る」ものではない。守ってきたから売れる。目先の爆買いに浮かれる国より、価値を育てて利益に変える国のほうが、はるかに強い。
ネットからのコメント
1、飾ったり保管するだけならいいが、実用するとなると刃を研ぐ道具と技術が必要。それを知らずして使っても結局「なんだ、よく切れるのは最初だけか」となってしまう。また、正直善し悪しが分からずクレームも直接届きにくい訪日客がメインになって、粗悪品が出回ったりしないかも心配。悪貨は良貨を駆逐するというが、そのせいで本物が追いやられるようなことが無いよう願う。
2、日本の包丁が海外で評価されるのは本当にうれしいですね。昔は「日本だから買ってみよう」という物珍しさもあったと思いますが、今は切れ味や耐久性、使いやすさまで実際に使って品質の高さを実感する人が増えています。一本の包丁には職人さんが長年培ってきた技術や経験が詰まっていて、それが国境を越えて評価されるのは日本人として誇らしいです。和食が世界に広がったことで、料理だけでなく道具にも関心が集まるようになったのは自然な流れでしょう。
こうした評価は円安だけでは長続きしません。本当に良いものだから選ばれているという点が何より大きいと思います。伝統技術を次の世代へ受け継ぎながら、海外にも日本のものづくりの価値を発信し続けてほしいです。
3、昔から人気ですよ。コルドンブルーとか料理界では有名だったし、海外の男性のほうが料理するので、買う人が多かった。買う人が増えたというより、外国人向けにお店が増えたなぁという感じ。ただ、海外の包丁と違うので、砥石も買ってほしいけど、無理だろうなぁ。欧州は長く使う文化があるけど、日本の研ぎとまた違うし。有料でも海外対応年一回研ぎのサービス始めたら需要あるのかな。
4、藤次郎(燕三条)、関孫六、堺孝行など日本が世界に誇る刃物は本当に美しいと思います。機能ももちろんなのですが、大量生産の廉価品にはない気品やフォルムも素晴らしい。私は料理上手でもなんでもないですが、キッチン用品に関連する仕事をしていた時があってそういうのを見るのがいまでも大好きです。ぜひ外国人観光客にお買い求めいただき広めてもらいたいですね。
引用元:https://news.yahoo.co.jp/articles/a5c8b5e029d18aaae1ee73800544a0dddb4161b9,記事の削除・修正依頼などのご相談は、下記のメールアドレスまでお気軽にお問い合わせください。[email protected]