ノルウェー経済紙ダーゲンズ・ナーリングスリーブによると、アメリカのドナルド・トランプ元大統領は、ノルウェーのストルテンベルグ財務相にノーベル平和賞の受賞を望んでいることを電話で直接伝えました。この電話は、先月ストルテンベルグ氏が街を歩いている時に突然かかってきたもので、関税についての話と共に平和賞への要望も含まれていたとのことです。
ストルテンベルグ氏は電話があったことを認め、「関税と経済協力について協議した」と述べましたが、平和賞受賞の要望に関しては具体的な言及を避けました。ダーゲンズ・ナーリングスリーブによれば、トランプ氏がストルテンベルグ氏に平和賞の話を持ちかけたのは今回が初めてではありません。ノーベル平和賞の選考はノルウェー議会が指名した委員によって行われ、今年の受賞者は10月に発表される予定です。また、ホワイトハウスが公式SNSアカウントで「世界がトランプ氏のノーベル平和賞の受賞を求めている」と投稿するなど、トランプ氏の平和賞への意欲は高まっています。
トランプ大統領による財務相への直接の電話での要望には驚きを禁じ得ません。通常の外交慣例を逸脱したこの行動は、多くの人々にとって理解し難いものと言えるでしょう。
問題の根本には、国家間の公式なコミュニケーションラインを重視しない姿勢があるように見受けられます。このようなやり方では、重要な国際問題が個人の名誉のために損なわれるリスクも否定できません。まず、外交チャンネルを通じた公式な意思表示の徹底が必要です。次に、国際的な賞の選考プロセスの透明性を向上し、個人の政治的野望が関与できないようにすることが求められます。最後に、国民の信頼を得るためには政治家が公私混同せず、公的な責務を優先する姿勢が不可欠です。これにより、より信頼される国際関係が築かれるでしょう。トランプ氏の行動が持つ異常性と期待とのズレは、人々に深い考察を促すものであり、透明で開かれた国際社会の維持に向けた行動を求められています。
ネットからのコメント
1、歴代ノーベル平和賞受賞者の名前を思い出して欲しい。マザーテレサやキング牧師など名前や団体名を聞くだけで心が温まる名ばかりだ。そこにトランプの名前が万が一にも入った日にはノーベルがあの世で泣き自分の遺言を後悔するのは火を見るより明らかだ!抑止力の為にとんでもない人間にノーベル賞を与えるなどという話をしてたコメンテーターがいたが方向を間違ってはいけない。
2、24時間以内にていせんを実現したら平和賞だったかもしれないが。ガザ地区だって解決していないし、イランをイスラエルとともに攻撃しておいて平和賞はない。核兵器完全廃絶でもするくらいしかない。
3、彼には絶対に平和賞を与えてはいけない。平和賞の意味を考えれば誰にでも判ること。万一彼に与えるようなら平和賞の価値はなくなるし、それくらいなら平和賞を廃止しても良い。
4、ノーベル平和賞はノルウェーで決定されるが選考委員は5人で構成される。過去からの決まりで、現役の閣僚が選考委員にはなれません。だからトランプが財務相に直接電話をかけても無駄だと思う。例年2月〜3月に委員会が有効な推薦をすべて確認し、候補者リストを確定。200〜300人が候補に挙がります。3月〜8月でノルウェーのノーベル研究所のスタッフが候補者ごとに詳細なレポートを作成。レポートには、過去の活動、実績、批判点、国際的影響などが含まれます。なので今がこの時期。9月〜10月初旬に委員会で多数決により受賞者を決定。慣例的に10月の第1または第2金曜日に発表と言う流れ。
ノーベル平和賞も毎年、選考されるので、今年だけがチャンスではないが、トランプが、こんな圧力を掛ければ逆効果だと思う。
引用元:https://news.yahoo.co.jp/articles/e339c93b239210edd32eb26531b6efccccd1d2ed,記事の削除・修正依頼などのご相談は、下記のメールアドレスまでお気軽にお問い合わせください。[email protected]