フィオレンティーナは、セリエAの開幕を約1週間後に控えた2023年8月14日、ヴィオラ・パークで開催されたプレシーズンマッチで日本の全日本大学選抜と対戦。試合は2000人以上の観客の前で行われ、フィオレンティーナは最初にガブリエル・グドムンドソンが15分に得点し先制したが、中央大学の常藤奏が33分に同点ゴールを決めた。後半、フィオレンティーナは幾つかの得点機会を活かせず、81分に筑波大学の池谷銀姿郎が決勝ゴールを奪い、フィオレンティーナは1-2で逆転負けを喫した。

この結果に、フィオレンティーナのファンは「神に見捨てられた」と落胆し、チームの欠陥を指摘する声が上がった。一方、日本のファンからは大学生選抜の健闘を称える声が多く寄せられた。

フィオレンティーナの今回の敗北に対する様々な反応が興味深い。この試合は、実力差が評価されるプレシーズンの親善マッチであり、チームの現状を浮き彫りにしたといえる。現地ファンの不満は、フィオレンティーナが持つ潜在能力が十分に発揮されていないことを示している。特に、この試合は、チームの司令塔の不在がしばしば指摘され、創造的な攻撃が不足していたことを映している。解決策として、新たな小手先のプレーメーカーの導入や若手の台頭を積極的に進めること、そしてセットプレー等の戦術の練磨が求められる。フィオレンティーナは、その歴史ある名門の威信を取り戻すべく、今回の敗戦を糧に、適切なマネジメントと戦略の見直しが急務である。

この逆境を乗り越え、ファンに夢を届ける未来を創造し続けることこそがクラブの使命である。

ネットからのコメント

1、大学生にとってはとても大きな自信を得た遠征ですね。多くのチームと試合をして、最後にはセリエAのチームに勝ったのだから。昔々を思えば、サッカーの裾野は広くなり、学生が海外1部のチームと試合をさせてもらい、勝つなんて夢のまた夢でしたが。嬉しいです。良い選手は何人か既に目星つけられてそうですね。

2、日本の大学生とあるから、日本でやった試合なのかと思ったら、現地のアウェーだったか。調整も兼ねて試合をしていると思われるので、怪我しないようにしたり、結構力は抜いていると思うが、1週間前なら逆にフォーメーション的には完成度は仕上がっている筈。試合観てないからわからないけど、セリエＡのチーム（ユース）って日本から留学に行く存在だったのが、トップチームに日本の学生選抜チームが勝ってしまう時代が来たのだと、時代の移り変わりを感じざる得ない。

3、リンクのハイライト動画を観ると、大学選抜が一方的に攻められていたようにも見えるけれど、フルの動画を観るとそんなに悪くない。

前半は大学選抜がペースを握っていたし、後半になってフィオレンティナがギアを上げていくつか決定的な場面を作られたけど、落ち着いて対応して失点を防いでいたし。練習試合ということで強度は低めだったけど、セリエAのチーム相手に明らかに通用していた選手もいたから、もしかしたら欧州のチームに一本釣りされる選手もでるかもね。

4、クラブユースとは異なる、高校部活～大学体育会という日本独自の育成カテゴリーが、遅咲きの才能を取りこぼさないことに一役買ってますよね。世界的に見てもとても面白いシステムだと思います。