ロシアのセルゲイ・リャプコフ外務次官は16日、ウクライナにおける北大西洋条約機構(NATO)軍の駐留に反対する立場を明確にしました。彼はオーストラリア公共放送ABCのインタビューで、ウクライナの「安全の保証」として提案された「多国籍部隊」構想を拒否する意向を示しました。この背景には、ウクライナがNATOに加盟することに対するロシアの長年の強い反発があります。
また、ユーリー・ウシャコフ露大統領補佐官も、欧州やウクライナの要望を反映した和平案に対し「非常に強く異議を唱える」と14日に発言しており、ロシアの立場は一貫して厳しいものです。これにより、地域の安全保障問題がさらに複雑化する可能性があります。

ロシアが「多国籍部隊」構想を拒否したことは、国際社会における安全保障の課題を浮き彫りにするものです。ロシアの一貫した反対は、NATOの東方拡大に対する深い警戒心を反映しています。しかし、ウクライナの安全保障をどのように確保するかは依然として課題です。まず、国際社会は対話を通じて、全ての当事国が納得のいく安全保障の枠組みを模索しなければなりません。次に、地域の軍備拡張を控え、信頼醸成措置を優先して行うことが重要です。最後に、経済制裁や外交圧力ではなく、協力的なアプローチを通じて問題解決に向けた具体的な指針を作るべきです。
この問題の根幹にあるのは、安全保障のジレンマであり、一方的な利益追求がもたらす不安定感の拡大です。和平を目指すには、各国が協力して安全保障の新しい枠組みを構築し、多国間での利益を調整することが求められます。
ネットからのコメント
1、安全の保証がないからロシアが攻めてきたわけで、この件でロシアに発言権はない。ウクライナに対する安全の保証を拒否するにはウクライナ全土を占領するしかない。それは現実的に不可能だし、もし実現したとして今度はウクライナ国境とポーランド国境でNATOと直接対峙する事になる。つまり、ロシアが今しているような国境周辺を国を武力を用いてでも自国の勢力圏にするという戦略はそもそも実現不可能という事。武力を持ち出した時点で、フィンランドのようにNATOに加入されて国境の緊張が高まるか、ウクライナのように無理やり勢力圏作成に成功してもその勢力圏がNATO国境に接する事になり緊張が高まる事になる。
2、ロシアの国連憲章にも反するウクライナ侵攻という暴挙は、決して容認されることも正当化されることもありません。
なぜなら、ロシアがウクライナの安全を担保するというブダペスト覚書に謳われている約束のもとに、ウクライナは保有する全ての核を放棄したという経緯があるからです。また、ロシアはウクライナに対してNATOと同等の「安全保障」も担保しないと見解を述べていますが、すなわちロシアは、ウクライナが従属することを目的に置いている裏返しと言えるのではないでしょうか。プーチン大統領による国連憲章にも反するウクライナ軍事侵攻が国連安保理を機能不全に陥らせた最たる要因であるということを認識する必要があると思います。
3、ロシアは出てくる和平案全てに妥協せずに難癖つけてくる。ウクライナへの侵略を続けようとする考えが明らかだ。アメリカは本当にウクライナを守るつもりはあるのだろうか?ウクライナを守れるのはロシアからの同じ脅威を感じているNATO加盟国だけかもしれない。トランプ大統領は何かつきものがついているかの様にウクライナに妥協して和平案に同意しろと迫っている。これだけウクライナに譲歩させるのだからアメリカもウクライナの安全保障を確約しなしければウクライナは妥協案を受け入れないだろう。
4、プーチンは、ウクライナの完全併合を目標としているので、ウクライナにNATO並みの安全保障を提供することを受け入れないのは明らか。武力でプーチンにウクライナ併合を諦めさせる以外に方法はない。トランプの言うことも信用できない。ウクライナ、来年11月の中間選挙まで頑張れ!
引用元:https://news.yahoo.co.jp/articles/72afc18ee552298363fed7c6d2f37d13e9a80017,記事の削除・修正依頼などのご相談は、下記のメールアドレスまでお気軽にお問い合わせください。[email protected]