報道されている「世界で水道水が飲める国は9か国のみ」という表現は、その背景を詳しく見てみると、実際には誤解を招く可能性があります。この言説の根拠として、国土交通省が示した資料では、日本や北欧、オセアニアの一部を含む9か国で水道水が安全に飲めることが紹介されていますが、同時に33か国では「そのまま飲めるが注意が必要」とされています。
これらの国々は先進国が多く含まれており、都市部では安全な水が供給される一方で、地方では古い水道管や水質の問題から煮沸が必要なケースもあります。水質の優劣は浄水技術だけでなく、地域間の不平等や環境管理の徹底度によっても大きく影響されます。

この報道に対しては冷静な批判が必要です。まず、「世界で水道水が飲める国は9か国のみ」という認識が誤解を与える点が問題です。多くの国では都市部と地方で水道水の安全性に大きな差があり、注意喚起が必要です。このような誤った理解が広まる背景には、情報の省略と単純化が考えられます。問題は、国際的な水質管理の実態を正確に反映していない情報が、誤った偏見を生む可能性があることです。
この問題を解決するためには、第一に、国際的な水道水の安全性に関する情報を詳細に分かりやすく発信することが求められます。
第二に、各国の水事情について、背景や地域差を考慮した教育活動を推進することが重要です。第三に、メディアの報道においては、数字の使い方や表現の正確さを厳しくチェックし、誤解を与えないよう努めるべきです。
「飲める水」という価値を正確に伝えることは、国際的な理解と協力の促進に繋がります。そして、それは水の安全性が単なる技術の問題ではなく、社会全体の責任であることを再認識させる大変重要な機会なのです。この現実を正確に伝えることで、誤解を生まず、真の国際連携が求められます。
ネットからのコメント
1、アメリカに住んでいたが、飲めないこともないがほとんどの家庭ではウォーターサーバーや浄水器、濾過ポットを使っているカナダやオーストラリアはアメリカほどは水を気にしていなかった。フランスは飲めるけど硬質だから美味しくない。ただ、レストランで飲みたい飲み物がない時は、水道水と言えば無料の水を出してくれるから助かる日本の水は世界一だなと思うのは、シャワーを使う時。水が口に入っても違和感がないのはもちろん、海外の水のように髪を傷めることが少ないから本当に水に恵まれていると感じる
2、上下水道敷設の議論がされ始めた明治時代「井戸水で十分」という意見が根強く、なかなか理解が進みませんでしたしかし千円札の北里柴三郎は「汚染水はコレラを蔓延させる」事を突き止め、地下に浸透した汚染水は地下水(=井戸水)を汚染し病気を蔓延、水道敷設を求める日本在留の外国人の強い要望もあって、横浜で初めて敷設されました横浜の次は函館、函館の次は長崎や大阪等々に敷設され、現在に至ります現在の日本が衛生的で安全な水が飲めるばかりか、トイレや料理に使う水を贅沢に使えるのは、先人たちの知恵と努力の積み重ねなのです
3、インドに行ったときに、路上でコーラが10円で売っていたので日本から持って行ったペットボトルに入れてくれとお願いした事があります。1.5リットルに3本分入れてもらったのですが、親切に水道水でゆすいで入れてくれました。そのゆすいだ少量の水でアタリ猛烈な腹痛と苛烈な下痢が…ガイドさんに医者呼んでもらい、治療して頂きましたが2日間寝込みました。病名はアメーバー性大腸炎。アメーバー赤痢ですね。ガイドさんが水道水飲んだらたまに腹痛くなるのよと笑っていました。
こっちは下から上から2日間ダダ洩れだったのに…現地では腹痛程度だそうです。海外では水は本当に飲まない方が…シーツ交換だけでチップを10回以上払う事になりますよ…
4、タイランドに暫く滞在した事があります。20年くらい前に短期で1ヶ月程。今は知りませんが、当時はタイランドは水道水は全く飲めないと言う事で、どなたもどこでも、飲料水用のペットボトル入りの水を買って飲んでいました。水と安全はタダ、の感性でしたので、びっくりしました。安全な水道水が飲める、提供されると言うのは助かりますね。
引用元:https://news.yahoo.co.jp/expert/articles/0693611b2c6c966250279b9ab802623989f0a163,記事の削除・修正依頼などのご相談は、下記のメールアドレスまでお気軽にお問い合わせください。[email protected]