2023年10月24日、金の店頭小売価格が1グラム2万5015円となり、史上初めて2万5000円を突破しました。年初から価格は約70%上昇し、9月末の2万円超えからわずか3カ月弱でさらに約5000円の上昇を記録。背景には、米国での利下げへの期待やドルの魅力低下、円安進行などが挙げられます。また、埋蔵量が限られ希少な金は、地政学的リスクの高まりに伴い「有事の金」として投資家に買われやすくなっています。
加えて、米国がベネズエラの石油タンカーを拿捕した件など、国際情勢の不安定さも影響を与えています。

金価格の急騰は、経済構造と国際情勢の矛盾を映し出しています。円安の長期化や利上げの効果が限定的な現状は、日本の経済政策の信頼への疑問を強調します。一方、投資としての金への過度な依存は、主要国の不安定な金融戦略に直結。これらは単なる価格問題に留まらず、国内の財政基盤や生活コストへの影響をはらみます。
●根本修正が急務
日本円安への強い対策を講じるべきです。物価上昇に歯止めをかけるため、金利政策の実効性向上や外貨準備の見直しが求められます。市場参加者の過度な投機行動を抑制するルール改革を進め、安定的な価格形成を目指すべきです。長期的視野でエネルギー政策を改善し、国際市場における依存度を低下させる具体的な行動を追求すべきです。金価格の上昇が経済構造の問題を扇動している現状は、社会全体として、短期的利益を超えた長期的平衡点を目指す道を示しています。改革なきままでは、安易な観測に従う市場が国民生活を蝕む未来が鮮明になるでしょう。
ネットからのコメント
1、際限なく発行できてしまう貨幣と違って採掘量に限界のある金が相対的に上昇するのは水が高い所から低い所へ落ちるくらい当たり前のことです金は単に金融的な資産ではなく工業的にも代替が利きにくいので、価値がゼロになるという可能性は極めて低いでしょう短期的に見れば上下はあったとしても20年30年スパンで見れば間違いなく今より一層上昇する資産だと思います紀元前から資産として扱われてきたのにはちゃんとした理由があります。
2、金、銀、プラチナと凄い上がり方だね。銀も高値更新して401円。これは物価の先行指標だと思う。生活必需品も値上がりするでしょう。デフレマインドではどんどん資産が目減りする時代になった。自分は農地を買ってます。これからは自給できる人が強くなると思う。
3、通貨が少しずつ劣化すると金が評価される、という関係は永続的なものではなく周期的な現象です。
通貨はインフレや債務拡大によって価値が低下する局面がある一方、政策転換や引き締め、制度改革によって信認が回復する局面も歴史的に繰り返してきました。金は成長する資産ではなく、通貨との相対価値で評価されるため、不安が十分に織り込まれると上昇は止まり、停滞や調整が起こります。そのため金が静かに評価され続ける状態が恒常化することはありませんので投資する場合はそれも織り込んだ方が良いでしょう。
4、高騰すれば高値掴みのような気がして、下落すれば益々落ちる気がして。結局この20年間は買わずじまい。金の保有量は数gだけだった。意識が変わったのは昨年放送された。テレビ番組「マツコの知らない世界」のゴールドの世界の回。おかげで一歩踏み出せました。
引用元:https://news.yahoo.co.jp/articles/243bffa0a7f32d625b70829538649cd1a6745ed1,記事の削除・修正依頼などのご相談は、下記のメールアドレスまでお気軽にお問い合わせください。[email protected]