伊東市で行われた市議会議員選挙は、10月19日に投開票が行われ、結果として田久保眞紀市長に対する不信任が確実となった。議会の解散に伴い実施されたこの選挙では、当選者20人のうち19人が反市長派で占められ、田久保市政の継続が否定された形となっている。騒動の中心にあるのは田久保市長の学歴詐称問題であり、市議会は市長が大学を除籍されていた事実を知りつつ卒業を公称していたと結論付けた。

このため市長に対する不信任決議が可決され、今回の選挙につながった。結果として前職18人が再選し、投票率は前回を大きく上回る59.22％となった。

田久保眞紀市長の学歴詐称問題に端を発した伊東市議会議員選挙は、市民の信頼を大きく損なう問題として浮上した。市長自らが広報誌に虚偽の学歴を記載し、市議会百条委員会による調査で正式な卒業証書の存在が否定されたにもかかわらず、市民に対して「卒業していたと勘違いしていた」と弁明したことは、公共の信頼を意図的に損害したといえる。制度として、地方自治法は不信任に基づく議会解散と再選挙の仕組みを設けているものの、こうした自分勝手な解釈が市長の立場からも出されたことは、政治倫理の欠如を示している。この事態を受けて、改善すべき具体的な案として、政治倫理の厳格な基準を制定し透明性を強化すること、市長選や議会選挙における候補者の公的情報に対する厳しいチェックを導入すること、都市復興や再生における政策論争を活性化するプラットフォームが必要であると考えます。

現状の倫理に対する甘さは、結果として市民の選択に対して非対称な情報を提供し、民主主義の根幹をゆがめています。この選挙結果は、市民が新しい価値観の方向性を示したことを明確にし、今後の都市発展にとって重要な一歩といえるでしょう。

ネットからのコメント

1、この選挙で、本来なら候補者の政策内容を見て候補者を決めるが、それ以前にまず市長に辞めて欲しいという強い民意が伝わる選挙だったと思う。今の伊東市民は、市議に政策論争を求めているのではなく、市長が辞職し、一般的な感覚を持った人が市長になり市政を進めてくれる人を求めることは、当たり前の事だと思う。

2、それはおかしいと思う。そもそもの解散理由に大義がないので、政策論争をする必要も準備期間もなかったはず。それを言うならば、今回の議会解散の是非を問うべきだと思う。こんな事になったのは、ひとえに市長の学歴詐称とその誤魔化しにあるのであって、市民の投票を非難し、責任を押し付けるのはおかしい。この発言は民意を軽んじているのではないか？

3、田久保氏以前の伊東の市政もお粗末だったようですが、擁護派、容認派はそれ以上に田久保氏がお粗末であることに気づいた方が良いでしょう。

ことは簡単です。学歴を詐称？して市長になった。別に高卒でも政治はできるから、その場で認めれば大した問題ではなかったでしょう。ところがそれを認めず詐称ではないと言い張り、それに付随した様々な問題を引き起こした。税金も何千万とムダにした。これが事実。本当に詐称に気が付かなかったなら能力的に、気づいてやったなら人間性に問題がある。だから市民はノーを突き付けた。それだけのことです。

4、このステルスの人たちは、考え方がおかしかったんだと思う。それをまとめると、田久保市長への支持を隠したことで、市民への透明性がない、怪しい、と思われたこと。田久保市長の疑惑を、市民が、大したことないと思っている、と、勘違いしたこと(市民の大多数は問題視している)主にこの2点。どうせなら、片桐氏のように、田久保派に振り切った方が、まだマシだったのかも知れないが、その田久保市長も疑惑だらけで長くは保たない。