2025年、わずか11ヶ月で中国は1兆ドル（日本円で150兆円以上）の貿易黒字を達成したが、これは国際市場からの締め出しの兆しとして、必ずしも中国の経済的勝利を示すものではない。中国は過剰生産と過剰在庫に悩まされ、内需が冷え込んでいるため、安値で多様な製品を世界市場に押し付けている。これは「経済的なダンピング」とされ、ニューヨーク・タイムズはその影響を指摘。

国際通貨基金（IMF）は、中国に輸出依存からの脱却を求めており、長期的にはグローバル・サプライチェーンにおける地位が脅かされている。中国経済が抱える人口動態の悪化、不動産バブル、イノベーションの停滞などの構造的課題から逃れられない状況であり、今後さらなる国際的な孤立が予期される。

中国が抱える深刻な経済問題は、単なる国家内部の困難にとどまりません。それは、過剰生産を世界市場に押しつける「経済的ダンピング」として、他国の経済を圧迫しているのです。この現状は、誤った政策や制度の欠陥から来るものであり、即刻見直されるべきです。第一に、中国は内需拡大政策を通じて国民の購買力を回復させることが急務です。第二に、為替操作を含めた不公正な貿易慣行を排し、国際基準に沿った貿易体制を再構築すべきです。

第三に、持続可能な経済発展を目指して、イノベーションを促進する自由な企業環境を設けることが重要です。中国の強権的な貿易戦略が文明社会に与える影響は無視できません。これを放置すれば、世界経済にさらなる不信と混乱を招くだけです。透明性と公平性に基づく新たな経済戦略が必要であり、それを中国自身が率先して追求する時が来ています。

ネットからのコメント

1、太陽光パネルもこれで日本は全滅した中国は製造に補助金を湯水のように投入し、それを購入する側の日本は国産、中国産に関わらず補助金を出した結果、安価な中国産が生き残ったEVも同じ構図補助金は良いが、国産のみにしないと製造、販売に補助金ジャブジャブの中国産が有利になる既にEUはそれで駆逐されてしまった

2、日本は何故か中国の「物」を受け入れ、「技術移転」をし、これだけ日本を敵視し、恫喝する中国共産党を助けてきた側面がある。実に不思議な事だ。そこにいったいどういう者らの思惑があり、それはどれ程日本の国益を害しているのか、検証が必要であろう。

3、中国の1兆ドル貿易黒字は一見「経済好調」の証に見えるが、実態は深刻な内需不振の裏返し。

国内で消費されない過剰生産品を世界にばら撒く“経済的ダンピング”は、他国の産業を圧迫し、国際的な摩擦を招くだけ。IMFの警告も無視し、延命のために輸出攻勢を続ける姿勢は、もはや「世界の工場」としての信頼を損なっている。人口減少、不動産バブル、イノベーションの停滞という“三重苦”から逃れられない中国。投資家は幻想に惑わされず、冷静な判断が必要だ。

4、内需はないのに作り過ぎて、格安で輸出し、その国の自動車産業を停滞させる。国内もそうだが、デフレを輸出するので世界経済の回復基調を壊す。貿易黒字で軍備拡張や国連で優位な立場を手に入れたのであれば、グローバル市場から締め出しを受けてもいいと思う。すぐには困難だろうが徐々に関係を薄めて数10年かけてでも中国抜きの経済圏を是非構築してほしいと切に願う。