福井県とJR西日本が北陸新幹線の敦賀ー新大阪間のルート問題で小浜・京都ルートを強く支持する姿勢を示した。2023年10月18日に開かれた福井県議会予算決算特別委員会において、副知事の中村保博氏は、小浜市付近を通らない整備計画には同意しないと明言し、全線開業の近道は小浜・京都ルートであると主張した。また、JR西日本の倉坂昇治社長もこのルートが顧客の利便性に最も適していると改めて表明した。
一方、与党整備委員会は維新の会が提示する8つのルート案について再検証を行い、議論は振り出しに戻る形となっている。県知事の不在が続く中、福井県は新体制でも一貫した姿勢で政府与党に働きかけていく方針を示した。

この事件は、地域利害と公共事業の進行を巡る複雑な問題が原因となっています。福井県が小浜・京都ルートにこだわる背景には、地域振興や経済効果への期待がありますが、他の選択肢を検討することなく一方的に支持する姿勢は、地域の多様な意見を無視する危険性があります。制度の面では、異なる利害関係者が透明性を持って議論し、最適な解決策を見つける構造が欠けています。具体策として、まずは第三者機関を設けた中立的な見地からのルート評価、地域住民と専門家からなる委員会の定期的開催、そして多方面からの経済影響の詳細な分析が必要です。
公正で広範な議論がなされなければ、政治的な判断に基づく決定が大衆の利益に反する形で行われる危機をはらみます。真に地域に寄与する鉄道計画は、丁寧な合意形成の過程を踏むことが鍵となります。
ネットからのコメント
1、こういうのって本来、国益を考えるべきで、一地域や一企業の意向で決めるものではないはずですよね。限りある予算を、どのように投資して、収益と利便性を回収するのかという観点で検討するべきだし、それを受け、収益と利便性を最大化するルートにするべきだと思います。それは国の仕事だと思うけど、政治ゲームにならないように、政治家が必要以上に介入しない体制が必要だと思います。
2、ならは、新幹線が通る駅としてちゃんと金かけて整備してくれよ。越前武生駅前はただの無料駐車場じゃないか。小浜通したいなら、福井県としてはもっと金かけて投資しないと。新幹線が通る駅として、ふさわしい準備とJRにとっても利用者数を増やすために採算が取れる対応もしてほしい
3、米原で東海道新幹線に乗入れる工事費最安の経路と比べ小浜ルートは、新大阪と京都が大深度地下駅となり関西方面が超不便で、中京方面は完全無視、建設費は5倍、費用便益比1未満に加え、深刻な環境破壊を伴う合理性皆無の愚案です毎度言い訳にする技術的課題も、東海道新幹線逼迫問題は米原に拡張ホームを設けて共用しこだま号を米原折り返しとすれば新大阪まで毎時1本は乗入れ可能ですし、リニア大阪開通でさらに余裕ができます新幹線運行システムが異なる問題も、両システム互換車輌の開発費は小浜ルートの莫大な建設費より1〜2桁安価なはずです莫大な国費を投入する事業にも関わらず公益性を省みないJR各社の利益追求姿勢や、地方自治体の我田引水論が抑制できない整備新幹線法等の枠組が機能不全を起こしていると感じます国費の投入に際しては費用対効果や全体最適化を考慮した妥当な結論に導くような関連法の見直しが急務だと考えます
4、もし新大阪、京都間がJR西日本ならJR西日本は京都ルートを選択しないはずだ。JR西日本は旅客の多い新大阪、京都間の旅客を少しでもJR東海から奪いたいと言う考えでだけである。自らが儲けしか考えておらず、決して利用者や環境のことなど考えもしていない。利益誘導だけが目的のJR西日本の意見など聞く必要はない。
引用元:https://news.yahoo.co.jp/articles/6ce304ef199b85b91f514a4cc3ae241a5ea47741,記事の削除・修正依頼などのご相談は、下記のメールアドレスまでお気軽にお問い合わせください。[email protected]