国際卓越研究大学の第2期認定候補として、東京科学大学と京都大学が選ばれました。認定を受けると、大学ファンドから年間約100億円の助成を最長25年得ることができ、両大学は世界トップレベルの研究力を目指します。東京科学大学は医工連携と臨床系教員の研究時間確保を評価され、2026年から計画開始予定です。京都大学は新たな研究組織体制導入の計画が評価されましたが、組織体制の移行に関しては継続する確認が必要で、磨き直しを経て認定が行われます。
他の大学は審査継続が必要です。

この発表は、日本の高等教育の方向性とその評価基準について考えさせられる機会となります。まず、こうした制度設計の背景には、日本の大学が世界的に見て研究力が劣るとの危惧があるのではないでしょうか。大学ファンドを活用して財政力を提供し、競争力を持った研究を推進することは理解できますが、認定基準は曖昧であり、助成額の妥当性にも疑問が残ります。公平性と透明性を確保するためには、選考過程をより詳しく公表し、理解を促す必要があります。さらに、認定された大学がどのように具体的な成果を挙げるのか、そのモニタリング制度を整えることも急務です。学問の自由と独自性の保持を意識しつつ、競争と協調のバランスを保って制度の信頼性を高めることが欠かせません。日本の大学教育が世界に誇れるものとなるよう、さらなる制度改革とその監視が必要です。
ネットからのコメント
1、年間100億は研究費としては多いわけではないかもしれませんが最長25年はすごいですね。法人化されてから校風よりも民間への貢献度が重視されているのは賛否両論ありますが、社会に意義のある研究に使ってほしいです。
2、うちの子は既に卒業しましたが、東京科学大(東京工業大)でした。研究設備がとても古いと言っていました。PRが下手で、立ち位置からして当然MITと提携すべきところ出来ていないし、学食は量が乏しくて質が低いそうです。数年後日本の技術力を背負って立つ学生の処遇として問題であると思っていました。技術立国日本再建のため、世界の科学者を向こうに回すに相応しい設備と処遇をあげてください。国家存立のための投資と思います。
3、日本の科学技術、研究分野は世界トップレベルなんだけどその優れた技術をビジネス、産業化できず、技術だけとられて全てアメリカと中国に先を越されてるんだよ。原因はアメリカや中国のように莫大な投資をする投資家がいないこと。100億でも全然少ないんだけどないよりかはマシだ。頑張ってほしいですね
4、年間100億程度のために、大学側審査側に多大な労力を求めること自体おかしいと思う。旧帝大+alpha(国立大)あたりには、気前よく100億くらい渡せば良いと思う。
引用元:https://news.yahoo.co.jp/articles/1588964ca9ae0b1323d70c61b8c00ac84bf1edcb,記事の削除・修正依頼などのご相談は、下記のメールアドレスまでお気軽にお問い合わせください。[email protected]