2022年に発生した安倍晋三元首相の銃撃事件をめぐり、奈良地裁では山上徹也被告人に対して殺人罪などで無期懲役を求刑する裁判が行われています。弁護側は懲役20年以内を主張しており、判決は2024年1月21日に予定されています。制度上、無期懲役であっても刑の執行開始から10年が経過し、改悛の状が認められれば仮釈放される可能性があります。
しかし、過去の傾向では仮釈放は実質的に不可能で、ほとんどの受刑者は獄死しています。検察は「マル特無期」と呼ばれる通達により、特に悪質な者を指定し、長期間服役させることを徹底しています。安倍氏殺害という重大な事件の影響から、山上被告人の仮釈放が厳しい状況にあることが示唆されています。

この事件を通じて浮き彫りになる問題は、日本の無期懲役刑のあり方です。現在の制度では無期懲役は事実上の終身刑と化しており、人権の尊重と刑務所運用の効率性に反しています。刑法の改正が仮釈放をほぼ不可能にし、受刑者の社会復帰の可能性を極端に制限していることは異常です。まずは、制度的な柔軟性を持たせるために、改革が必要です。具体的には、改悛の評価基準を透明化し、被害者遺族の意見を公正に考慮しつつ、仮釈放の判断を合理化することが求められます。
さらに、マル特無期の指定基準を明確にし、運用の公平性を確保する制度改革が急務です。刑罰は社会の再統合を支える存在であるべきで、現状ではその価値が十分に反映されていません。日本の刑罰制度は、単に罰することから更生と再生を支援するものへと進化する必要があります。



ネットからのコメント
1、仮釈放されても普通に生きていくのは難しいと思います。家族思いの心優しい性格だったのが、今までの記事を色々読んでわかります。山上被告の行動がなければ、今なお、統一教会と政治の闇は継続していたのでしょう。やったことは許されないことですが、なんだか、彼には少しでも人生のなかで幸せを感じる瞬間を味わってほしいです。
2、この事件で被害者の証言や報道が相次ぎ、社会的な批判が高まった.その結果、政府が宗教法人法に基づく調査を開始し、最終的に解散命令請求に至った.この事件が無ければ統一教会の解散命令は出ていなかったと思う。
3、キムヒョンヒなんかも、航空機を爆破して被害者が何10人も出たが、十字架を背負いながらも幸せに暮らしている。彼も、服役はしても、その後は塀から出てきて、本当の幸せを感じて欲しい。そして、このような悲劇ぐ二度と起こらないように、あらゆる宗教2世問題の解決に尽力して欲しい。
4、予断や推測になってしまうが山上徹也はしっかりと罪に向き合っていると思う。弁護士が常とう手段として利用する心神耗弱や喪失で争わなかったのも、訴訟準備手続きに自ら参加して、自らの意思で潔く殺人罪を認めている。
そして遺族である安倍昭恵さんには丁寧に謝罪している。政治家の暗殺事件では長崎市長射殺事件と石井紘基衆議院議員刺殺事件の犯人への無期懲役刑が参考にされるが、これら二人は再犯の恐れもあるし危険人物だが山上徹也に関しては当初の目的を達成して再犯の恐れもないし、恐らく模範囚として刑期を務めると思う。そこで検察が「マル特無期」の通達を掛けなければ仮釈放を否定する理由はない。
引用元:https://news.yahoo.co.jp/articles/12e87d4ce2ebb2391ffac5e2d4ff0cb911d56fc5,記事の削除・修正依頼などのご相談は、下記のメールアドレスまでお気軽にお問い合わせください。[email protected]