異例の豊漁となっている今期のスルメイカについて、漁獲停止命令が発出された。この決定は、漁獲枠を初めて超過したため採捕を制限するもので、水産庁が1990年代に導入した漁獲枠制度史上初の対応だ。小型スルメイカ釣り漁の枠は当初2800トンだったが、4900トンに引き上げられた後も超過。鈴木憲和農相は、5700トンの猶予枠を他の漁業種類に配分することを検討している。
10月末に停止命令が出され、来年3月まで続く予定。この状況は資源管理や業界への影響を大きく左右する可能性を持ち、広範な議論が求められる。
スルメイカ漁の停止命令は異例ですが、その背景にある制度の矛盾が浮き彫りにされています。豊漁は喜ばしい一方で、現在の漁獲枠制度は予測不可能な自然状況に対して適応力が弱いことを露呈しました。政府は科学的調査に基づき枠を増やしましたが、さらに超過した事実は、従来の枠管理が時勢にそぐわないことを示しています。漁業者にとって収入の減少を意味する一方、長期的には乱獲による資源の枯渇防止が焦点です。しかし、解決策としては以下が必要でしょう。
漁獲枠増加の柔軟性を高める新基準の整備予測不能な豊漁に対応できる科学的・技術的な監視体制の強化乱獲防止と漁業者支援を両立させる制度的な補償策の導入現在の事態は制度の限界を浮き彫りにし、より適応性の高い資源管理を求めています。短期的な対応だけでなく、未来の漁業を守る長期的視点が必要です。
ネットからのコメント
1、獲れる時に獲れるだけ獲り続け、不漁になると獲れない獲れないと騒ぎ出す。限りある自然の恵み、需要と消費に見合った分だけ獲るようにしなければ、居なくなるのは当然。獲らなければ仕事にならないと言うが、獲れなくなれば同じこと。こうして豊漁だから獲らないように命令を出すことは、今後の海洋資源と生態系を維持していく上でも非常に大事なことだと思います。今後も適切な判断が続けられるよう願います。
2、ついこの間まで全然取れないとか言ってたのに、急に取れすぎ、とか。まあしょうがないでしょう。地上に住んでる我々だって、異常気象だの猛暑だの地球規模で気象変化が激しいのを感じてるんだから海に住んでる魚介類たちも同じでしょ。取れない時は食べない。取れすぎる時は資源保護を考えて必要以上にとらない。すごくいいことじゃないのかね。今取れるもの、食べられるものを、食べてればいいでしょ。
全然問題ないわ。
3、取れすぎと言っても過去の収量と比べると遥かに少ない。全く回復してないので取るべきではない。もし議論するのであれば総量規制ではなく、船ごとの個別漁獲量規制など、地域ごとの取り過ぎ防止を防ぐべき
4、1990年代に漁獲可能枠の制度を導入以降、スルメイカ の採捕停止命令は 初めて。食べたいなぁお手ごろなお値段になってほしいなぁ
引用元:https://news.yahoo.co.jp/articles/3b353839cc5768f176b63d9fdbd8cf09f42b09f5,記事の削除・修正依頼などのご相談は、下記のメールアドレスまでお気軽にお問い合わせください。[email protected]