2017年、森友学園への国有地売却に関する決裁文書改ざんが問題化し、財務省近畿財務局職員だった赤木俊夫氏が自殺しました。この問題の渦中で、加藤勝信前財務大臣は赤木氏の墓を訪れ、妻の雅子さんと話をしました。雅子さんは文書開示を求め続け、2023年1月の大阪高裁判決を経て約9万ページが開示されました。加藤氏の訪問は進展の感謝と次のステップを誓うものでした。
発案者と指示内容の解明を求め、雅子さんはさらなる再調査を強く希望しています。

この事件は、巨大な行政機構が透明性と責任を欠いていることを示しています。改ざんにより、個人の命が失われた現実は寒々しいものです。この悲劇は、単独の失敗ではなく、深刻な制度的問題を浮き彫りにしています。まず、行政の透明性を高めるために、第三者機関による独立した調査の実施が必須です。次に、公文書の適切な管理と保存期間の延長を法制化する必要があります。そして、関係者の責任を明確にし、公正な処分を支持するべきです。この事件は、政府の制度が個人の価値を守るのではなく、組織維持を優先させた結果として批判されるべきであり、国家としての信頼回復の最初のステップは、誠実さと責任感に基づいた改革にあります。このような事件が今後繰り返されないよう、徹底的な構造改革を追求することが急務と言えるでしょう。

ネットからのコメント
1、加藤前財務大臣が赤木さんの墓を訪れて手を合わせた。この時まで長かったが、加藤氏は自らの意志で墓参したのであれば高く評価したい。 実績の少なかった石破政権だが、赤木さんに関する文書公開は石破前首相、加藤前財務省の意志なしでは実現しなかったのではないか。赤木さんのように真面目な人の思いが報われる社会でなければ日本はダメになってしまう。関係者は誠実に事実の解明に努めるべきだ。
2、総理大臣の発言に端を発した森友公文書改ざんでした。この年の流行語大賞が、この事例を取り上げた「忖度」でした。そんなことまで許すとはとんでもない国になったものだと実感していました。最近では経済界でフジテレビの日枝さんが社内で忖度を受けていた人とまで紹介されてました。トップが間違いを犯しても間違いと云えないことを社会が許していました。
しかし赤木夫人、フジテレビの女子アナが声高に訴えて忖度を否定しました。また今回は石破さん、加藤さんが政治家としての責任を発揮してくれました。決して忖度などという言葉が流行語大賞を取るような国になって欲しくないと思います。
3、謝罪した加藤氏を責めても仕方ないのは分かっているけど、森友文書問題が発覚した時に声を上げて欲しかった。 あの頃は今と同じで、安部首相に意を唱える人は自民党にいなかった。おかしいと言う人がいれば、悲劇は防げたかもしれない。
4、首相の一言に忖度したことにより、真実は曲げられ下位の立場にあった方の正義は葬り去られました。このような問題は特殊な例かもしれませんが、関与、関係した事実は明らかであり、あの言葉の通り首相、国会議員を辞めていればこのような結果になることはなかったと思います。
引用元:https://news.yahoo.co.jp/articles/fee5429b7f3c166ccf7256de89f0e89a7117443b,記事の削除・修正依頼などのご相談は、下記のメールアドレスまでお気軽にお問い合わせください。[email protected]