エンゼルスとアンソニー・レンドンが契約内容を変更し、2026年は試合に出場しないことが決定しました。レンドンは2020年に7年総額2億4500万ドルの契約を結んだものの、35歳となった現在、度重なる怪我でパフォーマンスが低下。エンゼルスでの5シーズン合計の257試合で打率.242にとどまり、2024年は特に打率.218にまで落ち込む結果に。

2026年に予定されていた3800万ドルの支払いは数年に分けて支払われる形になり、エンゼルスは短期的な資金の柔軟性を得ることになりました。これによって、エンゼルスは三塁手市場や救援投手の強化に資金を利用する方針です。

現状を見れば、アンソニー・レンドンの契約内容の変更に至ったプロセスには、経営者側の合理的判断が見えます。ただ、その一方で、彼がエンゼルスに加入して以降の低迷ぶり、そして契約がもたらした負担は無視できません。本質的な問題は、このような巨額契約に対する球団のリスク管理の甘さです。そして、選手自身のケア体制の不十分さが、このような悲劇的な結果を招いたと言えるでしょう。

今後の改善策として、まずは長期契約への慎重な審査が必要不可欠です。身体的な健康に関する詳細な審査・管理を強化することで、こうした巨額投資の失敗を防止できるはずです。

また、契約条件に柔軟性を持たせる「パフォーマンスに基づく報酬体系」の導入も有効でしょう。さらに、選手のリハビリや復帰支援に向けた専門的な組織や資源を整備することで、両者のリスクを減らすことができます。

これまでの現状がいかに不合理であったかを深く考えれば、球団にとってもファンにとっても真に納得できる形での改革が必要です。この出来事をただの契約変更事例に終わらせてはいけないのです。レンドンのキャリアが輝かしいものから後退していった現状を、プロスポーツ界全体の健全な成長につなげる教訓とするべきです。

ネットからのコメント

1、高額な複数年契約する場合には、野球に対する取り組み方とか、人間性なんかも判断しなくちゃダメなんでしょうね。あくまでビジネスとしてしか野球を考えていない人だと、レンドンと同じように、お金をもらえれば、あとは適当にすればいいやって考える人が続くと思う。

2、名前だけを並べれば、プホルス、トラウト、大谷、レンドンと、時代を代表するスターがそろっていた。結果論ではあるが、エンゼルスの高額契約は報われなかった。

レンドンは、度重なる故障に加え、野球は人生の最優先ではないと受け取られかねない発言が、地元ファンの神経を逆なでしたのも事実。高額契約である以上、成績だけでなく姿勢を見られる、その点でファンから不良債権と呼ばれても反論しずらい状況を自ら作ってしまった。チームとの溝は、成績以上に言動が広げた部分が大きく、結局のところレンドンはチームに追い出されたとゆうより、自分の言葉と態度で居場所を失った、そう見られても仕方がない。

3、エンゼルスも損切りの決断をしたということ。むしろ遅いくらいで当然です。お金はともかく、枠を１人潰し続けるのはチーム再建を目指すのなら足枷でしかありませんからね。エンゼルス所属期間は彼にとっても本意ではない状況だったのでしょうが、評価に見合わない働きしか出来なかったのが厳然たる事実で、プロは結果で証明するしかないもの。今回の決着は仕方ないでしょう。

4、年俸3,800万ドルって、確かにナショナルズ時代のレンドンは良い選手でしたが、それにしても高すぎる契約な気がしますね。確かドジャースのベッツでも1年あたり3,000万ドルくらいでしたよね。

レンドンが結果的に活躍しなかったことはエンゼルスにとって不運でしたが、そもそもの契約内容からちょっと疑問ですね。