2026年に3年目を迎える新NISAは、多くの投資家が全世界株や全米株のインデックス投資を選好しています。しかし、金融プランナーの内田英子氏は、これまでオルカンを中心とした投資戦略が高いリターンを出してきた一方で、リスクの見通しが甘い投資家が多いことを指摘します。過去には「オルカン」が高いリターンを記録してきましたが、内田氏は今後も同様のパフォーマンスが続く保証はないことを警告し、リスク許容度を考慮した投資計画の重要性を強調しています。

また、インフレ率の上昇や日銀の利上げといった市場の不安定要素も考慮し、新NISAの枠組みにはバランスファンドを組み入れ、リスクを分散させることが推奨されています。

投資のリスクとリターンの評価に対する無理解が広がっています。投資信託オルカンの高い短期リターンにのみ魅了され、多くの投資家が潜在的なリスクを無視している現状は非常に危ういです。一部投資家は、何に投資しているかすら理解していないという調査結果も出ており、金融リテラシーの欠如が問題の根本に存在します。この問題は、長期的な資産運用において無計画な取引が元本割れを招く可能性が高まるため、決して軽んじられません。まずは投資家教育を充実させ、基礎的なリスク管理の理解を深める必要があります。次に、NISAを運用する際には明確な目標設定を行い、目的に応じた適切なリスクと投資商品を選定するガイドラインの整備が求められます。

さらに、政府や金融機関は、個人投資家の専門的な投資アドバイスを受けやすくする制度や支援の充実を図るべきです。投資家が短期的な利益に惑わされず、リスクとリターンを正しく理解することは、個々の資産形成だけでなく、経済全体の安定にも寄与します。私たちは、リスキーな現状からの脱却を目指し、明確な展望と知識でより良い投資環境を築くべきです。

ネットからのコメント

1、インデックス投資信託の過去を振り返ると15年以上継続すれば元本割れのリスクはなかった様です。従って最悪ケースで4年程元本割れが続いても5年目以降は再び回復に向かうということなのでしょう。いずれにせよ余裕資金での運用がマストだと思いますね。

2、リスクをどれだけ取れるかって人によるとは言うけどほぼ個別株の自分から見たらS&P500・オルカン一択の人って相当堅実で保守的だと思う。そんな人にも警鐘を鳴らしてるっていうのは、自分のネジが一本飛んでるのかとも思う。ただ、ここまで2、3年でもインデックス投資してきた人って相応のプラスが出てると思うんだよね。だとしたら、そのプラスの分がリスク許容度を増強してると思う。

もちろん今後も大丈夫とは言わないけど今のプラスがプラマイゼロになるくらいはいいか、と思えてたら今年4月のトランプショックみたいなものも乗り越えられるはず。でまたそういう経験が投資のキャリアとして先々生きてくるとも思う。危ない危ないって言うのは簡単。リスクがあるのも当然。しかしそのリスクを取れるのか取れないのか考えるのが大事だと思う。交通事故に遭うかもしれないという理由で引きこもってる人はいないよ。

3、インデックス型投資信託は、定期的な銘柄入替や新規採用を通じて指数構成が自動的に更新される仕組みを備えている。この点において、個別銘柄への集中投資を伴う株式投資と比較すれば、企業固有のリスクが分散され、結果として相対的にリスクは低減されると評価できる。すなわち、指数からの除外や構成比率の調整がルールベースで行われることで、業績悪化や競争力低下といった個社リスクがポートフォリオ全体に与える影響は限定的となる。投資家は個別企業の将来性を継続的に見極める必要がなく、市場全体の成長を効率的に享受できる点も、インデックス投資の本質的な強みである。

もっとも、インデックス型投資信託が市場全体の変動リスクを免れるわけではない。しかしながら、銘柄選択の巧拙に依存する個別株投資と比べれば、リスクの性質はより透明かつ管理可能であり、長期投資における安定性という観点では優位性を有すると言える。

4、NISAは最低でも5年は寝かせるとして、3年目でリスクみて別商品とか何言ってんだ？下がれば翌年安く買えるだろうが。そもそもリスクの計算も過去のデータでしかなく、未来もそうなるというものではない。こういうのを煽りとか雑音と言うんだよ。このFPは信用出来ない。