京都市のノートルダム女学院中学高等学校・ノートルダム学院小学校の運営が、同じく京都市にある男子校である洛星中学・高等学校を運営するヴィアトール学園に譲渡されることが発表されました。ノートルダム女学院は、中学設立から70年以上の歴史を誇りますが、少子化の影響で定員割れが続き、2023年度には大学の閉学を決定。小中高の運営見直しを進める中で、洛星中高との協力による教育効果向上を理由に譲渡を申し入れました。
これまで両校はカトリック系ミッションスクールとして交流があり、洛星中学では2014年からノートルダム学院小卒業生の特別選抜枠が設けられています。運営移管は早ければ2026年度に開始されますが、施設の共学化や校名変更は予定されていないとのことです。
この決定は少子化の波が教育界に与えた深刻な影響を映し出しており、教育制度全体を見直すべき警鐘とも言えます。少子化が進む中、私学が存続の危機に直面するのは国内外で共通の課題ですが、今回のケースでは、運営移管の背景が、長期的な成長よりも経営負担の軽減が焦点となっている点に懸念が残ります。社会的インフラとしての教育機関を守るべく、制度改革や支援体制の構築が急務です。具体的には、1. 少子化に対応する地域密着型教育モデルの提案、2. 私立学校の経営支援策の拡充、3.
学校間の連携強化と合理化を進めるべきです。教育機関が「未来を育む場」である一方、経済的な事情に左右される現実は、制度の歪みを問う契機となるべきでしょう。
ネットからのコメント
1、ノートルダムはお嬢様女子中高とおハイソ共学小、洛星はハイレベル男子校と互いに競合せず、昔から交流もあった両学園なので驚きはしましたが納得です。世間の流れは共学化ですが、それぞれ女子校、男子校としての高いブランドイメージを持っており、共学化せずにそれぞれの学校を存続させるのも自然な感じがします。ノートルダムは女子大が廃止予定ですが、もともと高校からは外部受験してより良い大学に行かれる方が多かった印象です。男女別学のなか優秀な生徒を育てる学園として特色を出していければ、必ずしも共学化の道を歩む必要は無さそうです。
2、周りの私立女子校も数年後共学になるとニュースになってましたし、母校に子供が入学した時、一学年10クラスが6クラスになっていてビックリしました。少子化を身近に感じてます。今後も緩やかに学校統合や定員減していくんでしょうね。
3、洛南学園への対抗?大学が無くなったら、その跡地に中高を持ってくるのでしょうか?ノートルダム学院小の男子生徒は中学受験率はほぼ100%ですし、洛星の特別推薦枠が元々あって、それを目指しているお子さんも多いので丁度いいんじゃないですか。
4、学校の文化、それも男子校女子校では全くやり方が違うので簡単に両校合併とはいかないと思う。運営法人を1つにして両校交流するのが在校生にとっても最善だろうな。下手に合併したり校名変更なんかしたら寄付金も集まらないし。
引用元:https://news.yahoo.co.jp/articles/db7d9e69d09cf95670a1f33b4d320980ef3cb7a0,記事の削除・修正依頼などのご相談は、下記のメールアドレスまでお気軽にお問い合わせください。[email protected]