中国はレアアースの精製量の約9割を支配し、それを外交手段として残していたが、日本の「脱中国」戦略によりそのカードを使いにくくなった。2015年の尖閣諸島周辺での中国漁船衝突事件を契機に、日本は官民一体でレアアースの供給源を多様化しており、その成果が今現れている。日中関係の緊張が高まる中で、経済的圧力が強まっているが、米タイム誌によれば、その影響は限定的だとされている。
また、中国の長期的な独占体制は、国際社会からの警戒を招いており、市場を支配するための戦略転換が求められる。

中国のレアアース独占体制は、戦略的な脅威として国際社会で問題視されてきました。この資源独占は、国際貿易のフェアプレーに背を向け、力をもって市場を操作し続ける異常な状況です。背景には、国家戦略としてのレアアース産業育成があり、国内統合と外国企業への締め付けが進められてきました。だが、対抗策は存在します。第一に各国が協力して供給元を多様化すること、第二にレアアースを使用しない技術開発を進めること、第三に国際基準の整備による市場の公正化を推進することです。これらの施策により、資源依存から逃れ、持続可能な未来を構築することが可能です。大国の独占が、人類共同体の利益を脅かすことを許してはなりません。
国際社会は団結し、未来に向けた強靭な対抗策を講じる時です。
ネットからのコメント
1、以前専門家が「レアアースは実際はそれほど希少というものでもなく、世界で見ると産出できる国はかなり多い」とレアアースがある地域を地図に落とし込んで説明していた。意外だったが、採掘するにも高い技術や費用が必要だろうから、まだ眠っているだけのレアアースがあるのだろうか。世界的に産出量が増えれば、そこまで強力な切り札にはならないと思う。日本も計画通り、あの島周辺から早く採掘できることを願う。
2、レアアースは記事通りアメリカにも豪州にもフランスにも日本の海底にもある現時点では中国の安値攻勢で採算が取れないが、禁輸したら高騰で儲かるようになる中国にとって禁輸は悪手なのは当然です日本の海底から採掘して世界中に供給したら良いと思う
3、レアアースの禁輸、それは中国にとって資源外交という重要な切り札で、他国に言う事を聞かせる為の伝家の宝刀でもあった。だが、日本もただ手をこまねいていたわけではない。何れ起きるレアアースの枯渇を警戒し、2004年から「元素戦略」を提唱し、産官学の垣根を越えたプロジェクトが発足した。
そして、2010年に起きた尖閣諸島海域での中国漁船衝突事件によって中国がレアアース禁輸措置打ち出して日本に圧力を加えた事で、元素戦略プロジェクトの推進は本格化した。その後、輸入先の多角化やレアアースに依存しない技術の開発が進み、結果として中国からのレアアース輸入量は減り、9割近い中国依存を6割近くまで低下させた。そして来年行われる南鳥島沖での海底泥からのレアアース試掘が成功すれば、更に依存度は下がるだろう。そうなってしまえば中国のレアアースは供給先を減らす事になり、価格を下げなければ売れなくなる。
4、「最も強力なカードであるはずのレアアース輸出制限に中国は未だ手をつけていない。15年かけた備えと国際的な監視の目が中国の最強カードを封じている。産業の根幹を特定の国に掌握されることのない様今回の対立を機に一層の国際的な協力体制の確立が求められる」レアアース禁輸出来ないと中国は日本に制裁する手が無いんじゃないのか?
引用元:https://news.yahoo.co.jp/articles/d49b262e254373039d9e8207214ba22444892605,記事の削除・修正依頼などのご相談は、下記のメールアドレスまでお気軽にお問い合わせください。[email protected]