静岡市立清水病院は赤字経営を理由に、2027年4月から指定管理者制度へ移行し、清水厚生病院が運営を担う方針となった。静岡市は4月に方針を発表し、5月以降職員説明会を実施したが、現場では説明不足への不信感が広がった。静岡朝日テレビが6月26日に取材したところ、臨床検査技師や看護師など5人が退職を決める、または転職を検討していた。職員からは給与・勤務条件の不透明さ、有給取得の困難さ、経営改善策への疑問などが相次いだ。市は経営安定化や医療体制維持を目的と説明しているが、人材流出や地域医療への影響が懸念されている。

清水病院の問題は、単なる赤字病院の再編ではない。地域医療を支える現場の職員が、将来への不安から次々と離職を考える状況になっていること自体が深刻だ。経営改善を掲げながら、働く人への十分な説明や納得を得る過程が不足していた結果、「病院を守る改革」が「人材を失う改革」になりかねない。
医療は設備や制度だけで成り立つものではなく、現場で患者を支える人がいて初めて維持できる。

本質的な問題は、赤字の原因分析と改善策が職員や市民に共有されないまま、運営形態だけが先行している点にある。必要なのは、①赤字の詳細な検証と責任ある経営計画の公開、②職員の待遇・雇用条件を明確にした移行計画、③地域住民を交えた医療体制の議論である。

行政の役割は数字だけを整えることではなく、人の命を守る仕組みを維持することだ。効率を優先して現場の声を置き去りにすれば、失われるのは職員だけではなく、地域の信頼そのものになる。改革とは看板を変えることではなく、そこで働く人と利用する人の未来を守ることだ。
ネットからのコメント
1、公務員としての処遇待遇 最大の利点は勤めていれば安定した収入が得られてきたから 民間企業では経営不振で倒産離職は当然のようの起こってる 今後の清水病院の方針が決まってるいじょう不信感不満言うより 今迄の処遇待遇賃金が自身が望むものでなければ退職はしたかない 職業の選択は個々で選択すればいいこと
2、指定管理者への移行そのものよりも、そこで働く職員の声がここまで切実に「見放された感じ」「悪い噂が飛び交う」と出てしまっていることが深刻だと思います。経営改善や効率化は必要でも、現場の医師や看護師、コメディカルの信頼を失った病院が、地域の命を守れるとは思えません。市と経営陣が数字だけを追っているように見える現状では、さらに退職が連鎖して医療崩壊に近づく危険もあります。指定管理ありきで話を進めるのではなく、まず現場の不信感を正面から受け止めて説明と対話を尽くすこと、そのうえで地域医療をどう守るかを市民にもオープンに議論すべきではないでしょうか。
3、スタジアムよりも病院ってのは甚だ他の方の意見にも同意しかしながらあまりにもこの病院職員を可哀想な被害者として扱い過ぎるのもこの記事の難点かと思う。
この病院は民間では無かっただけに、同程度の赤字額や規模感では到底民間ではありえない余力の人的配置状況だったとの事(まー民間が酷すぎるんだが)、現行よりも労働環境が低下するのは否めないのは理解するが、そこだけ見てしまうと単なる可哀想な人たちとして誤解してしまうと思う。
4、静岡で医療従事者やってる身からすると、清水病院って親切じゃないんだよな。清水の他の2病院と比べると常勤医も多いから診療も余力があるはずと思うけど。医師には公務員意識は希薄だと思う。コメディカルはそりゃあ公務員でなくなるのは受け入れがたい気持ちはわかるけど、民間に行ったら今までがどれだけぬるま湯だったか実感するでしょうね。コメディカルのみなさん、転職したらいいんじゃないかな。
引用元:https://news.yahoo.co.jp/articles/7b708008e8b96e257a4e70fee4e6362ad303c9de,記事の削除・修正依頼などのご相談は、下記のメールアドレスまでお気軽にお問い合わせください。[email protected]