東宝とNetflixの共同制作によるドラマ「ガス人間」(配信中)で、竹野内豊が演じる元ヤクザの上場企業社長・森靖利の特殊メイクが話題になっている。人物デザイン監修を務めた柘植伊佐夫は、竹野内本人と分からない容貌を作るため、眉を消し、日焼けした肌、歯を出すマウスピース、骨格を変える加工、光沢のあるオールバックなどを採用。美男子として知られる竹野内の印象を崩し、悪役としての存在感を表現した。作品は1960年公開の映画『ガス人間第1号』をリブートし、小栗旬、蒼井優らが出演する。

コメント:
俳優の顔を変える特殊メイクが注目される一方で、本当に評価すべきなのは「別人に見せる技術」だけではなく、役柄の本質を外見でどう表現するかという制作側の思想だろう。竹野内豊ほど完成されたイメージを持つ俳優を、あえて崩して悪役に仕立てる発想は、表面的な美しさに頼る作品作りへの強烈なアンチテーゼになっている。

近年は話題性や知名度を優先し、俳優本人の魅力を消費するだけのキャスティングも少なくない。しかし本来、映像作品は俳優のブランドを守る場ではなく、物語の説得力を高めるためにあらゆる表現を追求する場である。今回のように、メイク、衣装、演技が一体となって人物像を作り込む姿勢こそ、質の高いエンターテインメントを支える。

今後さらに必要なのは、①制作スタッフの専門性を正当に評価する環境づくり、②俳優の外見イメージに縛られない大胆な配役、③特殊技術や裏方の仕事を広く発信する仕組みだ。美しいものを美しく見せるだけでは作品は進化しない。真の表現とは、時に美しさを壊してでも人間の本質を映し出す覚悟から生まれる。
ネットからのコメント
1、竹野内豊さんといえば、いつまでもスマートで渋くてカッコいい大人の二枚目の代名詞のような俳優さんですが、今回の元ヤクザ役は本当に画面に映った瞬間あまりの変貌ぶりで驚きました。単に髪型を崩すといったレベルではなく、マウスピースを入れて骨格から変え、眉を潰して本来持っているノーブルさをあえて全て削ぎ落とすという徹底ぶりに、役者としての並々ならぬ覚悟を感じます。そして、それをデザインした柘植伊佐夫さんのプロフェッショナルな職人技も実に見事です。
2、最初に見た時は、本当に竹野内豊さんだとは気付きませんでした。それくらい雰囲気がガラッと変わっていて驚きましたね。見た目だけではなく、立ち居振る舞いや目つき、話し方まで役に入り込んでいて、「いかにも危ない人物」という空気がしっかり伝わってきました。竹野内さんは爽やかで落ち着いた役の印象が強かったので、こういうクセのある悪役は新鮮です。ヘアメイクだけでなく、役者さん自身の演技が加わることで、あそこまで別人のように見えるんだと改めて感じました。
見た目だけで終わらず、存在感まで変えてしまうのは、やはり長年第一線で活躍してきた俳優ならではの力ですね。
3、俳優は俳優であるがゆえに、いろんな役をして自分を試したくなる。なのでイケメン俳優は容姿を変えていつもと違う役に望んだりすることはよくある。トム・クルーズもトロピックサンダーという映画で、ハゲでデブなパワハラオヤジを演じてた。売れた役者で仕事に前向きなら、余裕があるのでいろんな役に挑戦したくなる。
4、字幕には出てるのに、姿が見えないのでおかしいなと思いながら見ていましたが、悪役だったんですね。気付いたのは後半に入ってからでした。イケメン俳優(知人の弟さんが竹野内豊さんと同級生だったそうで、当時から並外れたモテ様だったとか)のイメージしかなかったので、何だか新鮮でした。
引用元:https://news.yahoo.co.jp/articles/55558d280b29f57a18825f84e0653ced8a86f903,記事の削除・修正依頼などのご相談は、下記のメールアドレスまでお気軽にお問い合わせください。[email protected]