JR西日本は毎日新聞のインタビューで、倉坂昇治社長が5年以内に運賃を値上げする方針を表明した。全面的な運賃改定は1987年の民営化以来初めてとなる見通し。今後5年間で新幹線や在来線の車両更新に約5000億円を投資し、2030年度までに総額2兆6200億円の投資計画を進める。インフレや設備更新費の上昇を背景に、値上げがなければ鉄道事業の持続的運営が難しくなるとしており、運賃改定は国土交通省の認可を経て判断される。

運賃の値上げ自体を一方的に否定するのは現実的ではない。しかし、利用者に負担を求める以上、「経営が厳しい」という説明だけでは到底納得は得られない。安全投資や設備更新は不可欠である一方、不動産事業や金融サービスへの投資まで含めた経営戦略全体の優先順位も厳しく検証されるべきだ。まず、値上げの根拠となるコストや投資効果を分かりやすく公開すること。
次に、経営効率化や不要な支出削減を徹底し、企業努力を数値で示すこと。そして、高齢者や通勤・通学利用者への負担軽減策や段階的な改定を組み合わせること。この3点を実行して初めて、利用者との信頼関係は築ける。公共交通は利益だけで成り立つものではないが、善意だけでも維持できない。だからこそ必要なのは値上げそのものではなく、誰もが「納得できる説明」と「見える経営」である。
ネットからのコメント
1、国は国鉄というお荷物がなくなり鉄道は全て民間会社になったものの運賃だけは許認可制とし官僚の関与を残した。そのためかJRはじめ特に公営から民間となった多くの鉄道会社には財務省や国土交通省の幹部が監査役等の役員として天下っている。更に鉄道が競合するような場所にも国の金を投入して高速道路を整備したため山間を走る鉄道の利用は更に減り赤字ローカル線は増えるばかり。国の交通政策を見直す時期にきている。
2、その前に利用者が感じている不満を改善してほしいです。WESTER限定や早得など、「条件付きなら安い」というサービスばかり増えていますが、予約条件が複雑だったり、すぐ売り切れたりして、結局ほとんどの人は使えません。
それよりも、誰でも分かりやすく利用できる通常運賃を見直してほしい。鉄道は毎日使う公共交通です。利用者に「攻略法」を求めるような料金体系ではなく、シンプルで公平な運賃体系を目指すべきではないでしょうか。最近のJR西日本は、サービスが利用者目線ではなく、ポイントやアプリを中心にした複雑な仕組みばかりが増えている印象です。まずは「誰にでも使いやすい鉄道会社」に立ち返ってほしいと思います。
3、日本は30年近く「値上げ=悪」という空気が続いてきました。しかし、人件費も資材費も電気代も上がっているのに、運賃だけ据え置けというのは現実的ではありません。その結果、設備更新が遅れ、安全やサービスにしわ寄せが来る方が問題です。ただし、本業の鉄道外の事業(不動産や金融事業)への投資を優先し、利用者負担だけ増えるようでは納得できません。値上げするなら、鉄道のサービス・安全投資の成果を見える形で示してほしいです。
4、ドル箱だった北陸本線特急が新幹線による分断により、在来線との二重の運行体制が必要となった。
それが一時的なものではなく早くても大阪開業は25年後と決まった。サンダーバードに投入した車両はすでに引退が始まっており、あともう一回更新が必要である。また気になるのが中国地方に多く残る国鉄型ディーゼルカーである。丈夫な事から長年重宝してきたが、それを三セク向けの安価なレースバス車両で更新していた。それがこれからは車両価格が三倍以上する電気式ディーゼルカーの採用を国から迫られる。これを期に廃線を迫られる自治体はもっと増えそうだ。
引用元:https://news.yahoo.co.jp/articles/940f6ae7f7a8b44a2cf43867b72cc1f2476d8db1,記事の削除・修正依頼などのご相談は、下記のメールアドレスまでお気軽にお問い合わせください。[email protected]