【事件概要】
2025年8月5日、第107回全国高等学校野球選手権大会が開幕。広島県代表・広陵高校の部員による暴力事件が発覚。1月に2年生が1年生に暴力をふるい、被害生徒は転校。3月に日本高野連は厳重注意を行ったが、学校・選手は出場を辞退せず、試合続行。6日にはSNS上で「辞退すべき」「隠蔽体質」などの言葉がトレンド入り。
また同日、甲子園で複数の選手が熱中症疑いで倒れる事態も発生し、猛暑対策への批判も噴出した。対応の遅さや公表の不透明さが一層の批判を招いた。
【コメント】
暴力事案を抱えながら、広陵高校は何もなかったかのように甲子園に出場し、被害者は転校。これが「正しい教育」だと本気で思っているのか。しかも、発覚後も対応は後手に回り、学校も日本高野連も口を閉ざす。事実の公表を怠り、世論の反発を招いたのは彼ら自身だ。
本質的な問題は、教育機関であるはずの高校と、公益法人である高野連に、説明責任や透明性を果たそうとする意志がないこと。そして「甲子園出場」という名誉が、人権や安全より優先されている点にある。
改善のためには、①暴力・不祥事に関する第三者機関の調査・公表義務化、②出場校の処分基準と運用の明文化と公開、③教育機関としての指導・処分のあり方に対する外部監査体制の整備が急務だ。
「高校生の青春の舞台」――この美名の裏で泣く者がいる限り、それはただの欺瞞にすぎない。守るべきは、校名でも伝統でもなく、真実と子どもたちの未来である。
ネットからのコメント
1、辞退しない、という選択。それはつまり、「問題はなかった」と宣言するのと同義なのだろう。あるいは、「問題はあったけど、なかったことにする」と。どちらにしても、大人の世界では珍しくない話だ。でも、これは高校野球だったはずだ。教育の一環。生徒の健全な育成。そう謳っていた理念は、どこへ行ったのだろう。スローガンだけがグラウンドに残って、本音だけがベンチでタオルを噛んでいる。「勝つことがすべてじゃない」と教えるはずが、「勝てばすべて許される」と学ぶ機会になった。そうか、これもまた一つの教育なのかもしれない。少なくとも、大人の社会では役立ちそうだ。
2、どんな体罰も許されないのだけれど、報道が事実であれば「カッとなって一発殴った」とはワケが違う組織的で計画的な傷害事件。事前準備や役割分担などを見ても今回限りの暴行とは思えず、代々広陵の野球部で繰り返されていたとしか思えない。
広陵の「報告した以上の事実は見つからなかった」というコメントは報道を否定もしておらず、回答から逃げていると思われても仕方がないもの。本気で否定するのであれば、報道は事実無根であると完全否定して名誉毀損で訴えるべき。調査が不完全でそれができないのなら、無関係の選手には申し訳ないが出場すべきではない。このまま騒がれ続けて甲子園を醜聞で汚すのは、被害者に対しても、夢の舞台に集中したい他の出場校に対しても、あまりにも不誠実だと思う。
3、野球部の甲子園出場これが大きな宣伝材料になり経営上プラスになるので不祥事が発生しても辞退したく無いそうとしか考えられないしかしこれだけ批判コメントが発生しているのだから世間は許さない姿勢でも学校も高野連も処分済で終わらそうとしている今後どうなるのか注目したい。
4、被害届出されたりとか、後になって暴露してたりとか見ると広陵と被害者とでちゃんと示談してないってことだと思うから、その中で厳重注意で済み、甲子園に普通に出場するのはどうなん?って思うね。誰が殴ったとかはまだ真偽不明だから、出場選手に対して批判の矛先が向かうのはまだ違うと思うが、少なくとも高野連の対応は納得できるものじゃないな。
今まで飲酒やタバコで辞退した高校があるのに、他人に危害加えて対外試合出場禁止にならないのが不思議で仕方ない。
引用元:https://news.yahoo.co.jp/articles/a1d631442c8fa50a20394c8412c204713f094abe,記事の削除・修正依頼などのご相談は、下記のメールアドレスまでお気軽にお問い合わせください。[email protected]