事件概要:最新調査によると、「静かな退職」が世代を問わず日本企業で深刻な問題となっています。アデコ株式会社が実施した調査では、就業者2050人の約7割が「最低限の業務のみをこなし、熱意を持たない」と回答しました。報酬の低さ(35.2%)が主因とされる一方、組織内コミュニケーションの不足も顕著です。全世代で「辞めたいが転職は難しい」とする回答が80%以上に達し、現場の閉塞感が強まる中、企業は根本的な対策を迫られています。

コメント:この調査結果は、日本企業が抱える構造的課題を鮮明にしています。一見、社員が「静かな退職」を選ぶ背景には、「個人の怠慢」ではなく、労働環境と評価制度の欠陥が存在します。特に「昇給の遅れ」と「キャリアパスの曖昧さ」が、働き手のモチベーションを奪う主要因です。さらに、日本の労働市場特有の流動性の低さが、転職を躊躇させる心理的および実務的なハードルを生んでいることも見逃せません。
解決策として以下の3点を提案します。まず、賃金の見直しが急務です。物価上昇が続く中で、実質給与の改善は不可欠です。次に、メリットが分かりやすい評価システムの構築が求められます。努力や成果が組織的にきちんと認められることで、社員の納得感は向上するでしょう。そして、上司と部下の対話環境を改善する取り組みが重要です。
部下が本音を話しやすい風通しの良いコミュニケーションは、組織活性化の基盤となります。
働く人々が熱意を失う現状は、経営側が「辞めないこと」に甘んじている結果ともいえるでしょう。この危機感の欠如が続けば、企業の成長は停滞し、社会全体の活力も削がれます。真の改革は、個々の努力と社会的価値のつながりを再構築することから始まるのです。
ネットからのコメント
1、自分も仕事する目的はお金を得るための手段が第一でそのお金をもって自分の時間をどう楽しむかを人生の最大のテーマにしている。しかし平日の時間の大きな部分を使う仕事において楽しめるならそれに越したことはないわけで運良くそういう仕事を作れたり回ってきたりしたらやる気を出して取り組みたいとは思う。だから仕事は楽しい方がいいけれど、第一の目的的に楽しくなくても許せる、て感じかな。あともちろん定時に帰りたいので効率的にやりたい。やる気がどうあれ動機がどうあれ仕事が回ってるならそれでいいんじゃないかな。
2、仕事はお金を得るための手段でしかない。そのお金で生活したり自分の人生を豊かにするのが最大の目的です。
仕事は責任もあるし、上下関係もある。楽しいわけがない。更に言うと、どんなに成果や努力をしてもプロ野球選手みたいに倍以上、上がらないので、適当に頑張った方が楽だからです。
3、30名ほどの小さな製造業の経営者をしていますが、やる気なくても最低限こなして辞めないでいてくれる人がいるから回ってる部分もある。ありがたいですよ。数か月前に、割と仕事ができて頼りにしていた社員から「やりたいことがあるから辞める。でも今の仕事が嫌なわけではない。」と言われて、辞めてしまいました。目的を持って頑張る人の方が仕事ができる傾向にあるから、そういう社員に辞められない会社にしなくてはいけないな、と思います。
4、もう10年以上社内のランクが上がらず上げてやるからがんばれと人参ぶらさげられて都合よく使われて気がついたら50前。周りもそんな感じ。個々が分断され人間関係も希薄。上司も慕われてないから宴会にも部下は一人も来ない。やっとけと丸投げしてくるだけ。新人の初任給はどんどん上がる。なら新人さんに仕事してもらえばよいと、最低限の事しかしなくなりました。
権限も渡さず、給与も上げず都合よく使われてると気がついてから、仕事は最低限、定時になったら帰るを徹底しています。帰りの電車も人が多すぎるです。他もそんな感じだと思います。
引用元:https://news.yahoo.co.jp/articles/dcf85a972e1b82344c881fa00b6cb7361081ab8c,記事の削除・修正依頼などのご相談は、下記のメールアドレスまでお気軽にお問い合わせください。[email protected]