中国駐日大使呉江浩氏が、自身のX(旧ツイッター)で、日本の官邸幹部が核保有を提唱したとする報道について意見を投稿し議論が加速しています。18日、官邸幹部が非公式取材で「日本は核兵器を持つべき」と述べたとされる一方、核保有の現実性には否定的とも発言しました。これに対し呉氏は、中国外交部報道官のコメントを引用し、日本政府のこうした意向は国際秩序や地域安定への脅威だと述べ、中国の驚愕を表明しました。
SNS上では、中国の核政策と矛盾を指摘する声や内政干渉と批判する意見が多く見られています。

今回の一連の議論は、核兵器の拡散防止と国家安全保障の深刻なジレンマを浮き彫りにしました。まず非核三原則を見直す議論がされている裏側に国際的な地政学的な圧力があることは否めません。しかしながら、日本政府の高官が核保有を軽々に提唱することは、国際協調の大原則に背きます。この問題は主に以下の欠陥から発生しました。第一に、日本国内での核政策の明確な方向性を欠いたまま非公式発言がメディアに漏えいしたこと。第二に、国際法に則った行動を尊重すべき外交姿勢が揺らいでいる現状。そして第三に、戦後世界秩序と日本の平和主義の関係性が曖昧化していることです。
この状況を収束させるには、まず日本政府は今一度非核三原則を堅持する責任を明確化し、公式な場で表明するべきです。
次に、国家高官の発言管理を徹底し、一貫性のない発言や情報漏洩を防止する仕組みを構築する必要があります。そして国際社会との対話を密にし、日本の平和主義の理念を伝える努力を継続することが欠かせません。
「平和的発展」を掲げる日本政府が核兵器保有を語ることは、信念を自ら揺るがせる行為です。国際社会へ明確な立場を示すことで、再び信頼を取り戻すべき局面です。いまこそ理性と責任を伴った行動が求められているのです。
ネットからのコメント
1、中国大使が日本のオフレコ発言や未確定報道を公式に持ち出して「驚愕」「国際秩序への挑発」と断じる行為自体が強い違和感を覚える中国はICBM配備を拡大し核弾頭数を急増させ軍備管理協議にも応じていないその当事者が日本国内の議論段階の話に強く反応する構図は明らかなダブルスタンダードだこれは日本の核保有を巡る是非以前に中国が日本の世論や議論空間に直接介入してきた事例と見るべきだろう結果として中国の過剰な反応は日本側の警戒感を高め「刺激するな」「対話が大事」という主張の説得力をむしろ弱めている冷静であるべきなのは日本ではなく自国の核増強と向き合おうとしない中国側ではないか
2、地域および国際の平和と安定に対する重大な脅威であり、平和的発展の道を歩むという日本の主張と完全に乖離していると言う批判をあなた方から受ける筋合いが何処にあるんですか?日本だけに及ばず、国際ルールも何もない自分たちルールを押し付けては傍若無人の限りを尽くし、何より せっせと核兵器を量産させる在り方が自分たちの言っている事の矛盾さえお構い無しの姿勢では、当然まともな話し合いが通用しないのを表しているんじゃないですか。
3、中国の呉江浩駐日大使はいつもの威嚇・恫喝がないですね。中国にとって日本の核武装を余程脅威と感じていることが見て取れます。びびっているようにさえ思えます。下手に反発すると日本国民が結束して『核武装』議論を始めてしまうと、恐れているのでしょう。
4、官邸幹部のオフレコでの私見を、日本の国家方針や核武装への転換と結び付けて非難するのは明らかな飛躍だ。核兵器を実際に保有・増強し、威圧を続けてきた中国が「驚愕」や「国際秩序への挑発」と断罪する構図こそ皮肉でしかない。日本は非核三原則を堅持しており、国内の私的発言レベルの話にまで外国大使が踏み込むのは、明確に一線を越えている。
引用元:https://news.yahoo.co.jp/articles/3d5288d45031a05eb461a42a8a8f7cebe5dfb245,記事の削除・修正依頼などのご相談は、下記のメールアドレスまでお気軽にお問い合わせください。[email protected]