韓国の遺族10人が第2次大戦中に旧日本軍の軍人や軍属として戦死した親族の靖国神社への合祀が「人格権の侵害」に該当するとして、日本政府と靖国神社を相手取り合祀取り消しと損害賠償を求める訴訟を起こしました。韓国では初のこの訴訟は、植民地時代の朝鮮半島からの動員や戦死を巡り、靖国神社が無断で合祀したとして、信教や思想・良心の自由の侵害も訴えています。

損害賠償の請求額は計8億8000万ウォン（約9300万円）とされています。日本国内では同様の訴訟で原告が敗訴し続けていますが、新たな動きとして注目されています。

この問題の根底には、戦後日本と韓国の間で未解決の歴史的課題が横たわっています。靖国神社への合祀の強制は、個人の信教や良心の自由を無視した行為とみなされ、今なお原告たちの心に影を落としているのです。国家間の歴史認識の不一致が制度的な解決を妨げ、多くの個人が不本意な状況に追い込まれています。この問題に対する解決策として、まず日本政府は歴史的事実に基づき、透明かつ公開的な検証を進めるべきです。また、双方の対話を通じて信頼を構築し、合祀に関する選択の自由を尊重するメカニズムを設けることが求められます。さらに、国際的な調停機関を活用し、公平な第三者の観点を加えつつ、持続可能な和解の道を模索すべきです。

両国の歴史に対する理解と尊重が共に平和的共存を実現する鍵であり、この問題の解決はその第一歩です。

ネットからのコメント

1、一度祀られた神様は分祀出来ない事を、宗教の倫理としてご理解いただくしかないですね　国内でも「もし分祀出来るならA級戦犯の分祀」を検討したことがありましたが、靖国神社側が拒否しています変な話だが確かに「神様」として一つに溶け合ってしまえば、どこを分けたら取り出せるかなんて出来るはずない

2、同じような訴訟が日本であって、山口県護国神社事件ですけど、そちらの方は殉職した自衛官の合祀を取り消してくれという訴訟だったけど、最高裁で原告の敗訴が確定している。靖国神社の場合、戦没者でないのに、合祀された人については取り消しを認めているけど、1度したものは応じないらしい。1つ疑問で思ったのは、おそらく日本名で合祀されているはずだから、自分たちで否定すればいいんだと思う。

3、日本によって強制連行させられたとする話が色々あり、同じく佐渡金山の話で代表される日本人と同じく福利厚生の恩恵を受けられたばかりではなく、遜色ない所得を得られるが故に、家族まで呼び寄せ移住してきたのが共通する事実であり、いい加減 そのような言い掛かりに対して、直ちに当時の記録を大公開されたらいかがですか？

4、韓国側は、靖国神社に合祀されている戦没者の分祀が困難であることを承知の上で要求しているのでしょうか。なぜなら、賠償金の請求も含まれているようですが、しかし、韓国に対する賠償は日韓請求権協定にて、最終不可逆的に解決しているのではありませんか。いずれにせよ、日本に併合されている当時の朝鮮半島出身者は、差別されることもなく、日本人と同じ待遇で合祀されているということを認識する必要があるのではないかと思います。