アメリカのトランプ大統領は、12月22日、米海軍の「ゴールデンフリート」構想の一環として、戦艦級の新型超大型水上戦闘艦2隻の建造計画を承認しました。これは「トランプ級」と呼ばれるミサイル戦艦で、1番艦は「デファイアント」と命名され、排水量は3万5千トン以上と予測されています。新型艦はミサイル主体の設計で、主要兵装としてCPS極超音速滑空ミサイルやレールガンを含み、優れた防空能力も備えています。
新型戦艦の建造コストは1隻あたり100~150億ドルと見積もられ、2030年代初頭に建造開始予定です。最終的には、このクラスの戦艦の合計20~25隻の調達を目指しています。

この発表は米国の軍事力強化を示していますが、同時にいくつかの批判的な視点を持つ必要があります。まず、膨大な費用がかかるこのプロジェクトは、他の緊急を要する社会問題への予算配分に影響を与える恐れがあります。政府はこの大規模な投資が国防の向上になると信じていますが、社会福祉やインフラ整備といった分野との資源競争の中で、税金の使い道についてのより広い議論を必要としています。また、技術開発の進展と世界の安全保障状況の変化に伴い、将来この計画がどのように影響を与えるかを慎重に見極める必要があります。直接的な解決策としては、透明性の確保、予算の見直し、国際協力と対話の推進が挙げられます。
このプロジェクトが本当に国民の安全につながるのかを見極め、一方でより持続可能な社会を築く努力を絶えず行うことが重要です。




ネットからのコメント
1、変だね、米海軍は10万トン空母(数が少ない超大型の高価値目標)の生残性に関して危惧していて「ライトニング空母」と称して強襲揚陸艦(排水量はざっくり米空母の半分程度)にF-35Bを多数機搭載し、多数の艦で艦隊航空作戦を実施する、そんな方向だった筈だけどねぇ…なんでまたこのドローン戦争が幕を開けたこの時代に大戦中の戦艦サウスダコタ規模の『戦艦』なんかを。陸海空全てで小型・多数・分散・群体・ネットワーク化の方向に進んでいるというのに。まぁまだ構想の段階のポンチ絵の中の存在なわけだし、あと3年のらりくらり時間稼げば爺さんの任期切れるしな、今はこのイラストでおだててご機嫌とって済ませよう、って事なら納得なんだが。
2、ミサイル艦という事はどんなに巨大化させてもアーレイバーク級を複数隻同時投入するのと同程度の事しかできない。それならアーレイバーク級の増産で済ませるのが最良。戦闘艦というものは五千〜一万トン級の、昔で言う軽巡洋艦クラスの艦が1番使い勝手が良い。これより大きいとコスパが悪く、小さいと性能に不満が残る。
固定翼機や巨砲や戦略核といった、搭載するのに軽巡洋艦クラスでは船型過小となってしまう巨大な何かを搭載するのでない限り、巨大な戦闘艦というものは不必要。
3、タイコンデロガ級巡洋艦の数倍の大きさで、しかもレールガンという新兵器。今のアメリカの造艦能力では絶対うまくいかないだろうと予想しつつ、マニアとしては期待が高まります。
4、アメリカの造船業が最も盛んだった時期は第二次世界大戦の頃から70年代くらいまでで、その後は人件費を含むコスト高に見舞われ衰退の一途をたどる。 まぁ日本の造船業もだが。 もともと造船ってそんなに高度な技術を要しないから、どうしてもコストを抑えることができる新興国に分がある。 ならば、、、 新興国に対抗するため他の製造業のように製造工程の機械化を推し進めれば良かろうと思うかもしれないが、これが難しい。 できない。 自動車とは違う。 昔ながらの手法で人が造るのが造船業。 それ故に造船業は多くの雇用を生み出す。 正直、人件費が高くつく国が官主導で造船業を後押ししても上手くいくとは思えないのだが…ドナルド・トランプ氏は夢を見ているのですよね。
工業大国アメリカの復活を。 今更アメリカの若者が喜んで工場で働くことを望んでいるとは思えないけどね…
引用元:https://news.yahoo.co.jp/expert/articles/5d7bf86cb45c491cc6a15705557bb9e8ac29e552,記事の削除・修正依頼などのご相談は、下記のメールアドレスまでお気軽にお問い合わせください。[email protected]