このニュースは、コメの価格が高止まりしているために、集荷業者から卸売業者への販売数量が過去最低となったことを報じています。報告によれば、今年11月末までの集荷数量は玄米ベースで218万4000トンで前年同期より増加していますが、契約数量は2万2000トン増の179万9000トン。しかし、卸売業者への実際の販売は7万5000トン減の37万5000トンと、調査開始以来最も少ない数値となりました。
この減少の理由として、農水省は新米価格の高止まりを挙げています。
このような状況は、農業や流通業界の構造に対して厳しい批判が必要です。まず、今年のコメ価格の高止まりが流通を阻害し、消費者への影響を深刻化させています。価格の安定化を欠いた制度は市場の健全性を損なう要因となっています。根本には、適切な価格管理や生産量の調整が不足していることが挙げられるでしょう。本質的には価格設定の不透明さに加え、流通の効率化が暗礁に乗り上げている状況を改善する必要がある。具体的な対策としては、需給に基づく価格調整機構の設立、農業者への補助金や支援策の見直し、透明性のある情報提供による市場参加者の意識改革が考えられます。価格の高止まりが常態化すると、経済の基盤を揺るがすことは避けられません。この問題に対する真摯な取り組みが必要です。
ネットからのコメント
1、新米の価格高止まりで卸売業者への販売が抑えられ、結果的に消費者に行き渡らない状況。農家の収益が増えるならまだしも、実態は一部の業者が買い占めて利益を独占している構造に見えます。これでは本末転倒で、消費者も農家も損をするだけ。
価格高騰の「恩恵」を受けているのは、明らかに市場の歪みを利用する業者だけです。政府はこの不合理を放置せず、流通と価格の健全化にもっと踏み込むべきでしょう。
2、これを農水省も「放置」なら我々消費者は「買わない自由」を行使するだけ。米は1食で十分。パンにうどんにパスタで十分(うどんが3食入りで100円未満!)。食糧時給率などと言われても買えないものは買えない。農家や仲卸業者が損しても自業自得。今に海外産コシヒカリが大量に出回って米農家が壊滅しても「市場原理」に任せたのだから仕方ないよね。
3、売っても損するだけだから廃棄するなんてことにはならないと思うけど、利益だけ目論んだ業者のみなさんには早いうちに放出してほしいものだと思います。2025年を教訓に冷静な判断をしてくれることを望みます。
4、コメ余りが具体的数値に現れて良かったです。これを見て卸や小売りが投げ売りを開始し始めますので、年明けからは大幅価格減が期待されます。どこが適正価格かは生産者と消費者で意見が分かれるところですが、少なくともカルローズ米実勢価格の3000円/5㎏切り、願わくは2年前の価格の2割5分増しの2500円/5㎏程度になってくれればと個人的には考えます。
(最近のインフレ、一般企業の賃上げ、もともと農家さんの手取りが少なかった等々を加味して、2年前の2000円/5㎏から+500円なら止むを得ないのかなとの個人的イメージです。)
引用元:https://news.yahoo.co.jp/articles/f787dd7ccd357e581e4cec5697559a3c39a66188,記事の削除・修正依頼などのご相談は、下記のメールアドレスまでお気軽にお問い合わせください。[email protected]