兵庫県赤穂市の妙道寺で、アース製薬が23日に「虫供養」を行いました。これは同社が商品開発の過程で犠牲になった虫たちを弔うための恒例行事であり、今年も約100人の社員が参加しました。40年以上続くこの伝統では、特に殺虫剤の開発に関連して命を落としたカやゴキブリ、ダニなどの虫に対して感謝と鎮魂の祈りが捧げられます。社員たちは、商品開発に貢献した虫たちの写真を前にして焼香し、神妙な面持ちでその意義を振り返りました。
小堀富広研究部長もこの機会を通じて、虫への感謝を深めることの重要性を語り、より優れた商品開発につなげたいと述べています。

この行事は、多くの殺虫剤が日常生活で使用される現代において、虫の命に対する認識を考えさせます。商品開発の過程では何百万もの虫が犠牲になることは避けられませんが、そのためにこうした供養が必要とされる背景には、倫理的な配慮が欠かせません。企業としては、環境への影響や持続可能な開発の重要性を再度考えるべきでしょう。まずは、商品開発の過程をより効率的にすること、次に、消費者への啓発活動を強化すること、そして、殺虫剤の使用を最小限に抑えるための新技術の開発が期待されます。私たちは、殺虫剤の便利さだけでなく、その背後にある命の消失に対する理解と配慮を持つべきです。
ネットからのコメント
1、アース製薬の「虫供養」、一見ユニークですが、研究や商品開発で犠牲になった命に敬意を払う姿勢は、大学の研究室等で行われる動物慰霊とも通じるものがあります。小さな命にも感謝を捧げることで、研究者自身の責任意識や商品開発への丁寧さが育まれるのでしょう。日常で見過ごしがちな命の重みを考える、貴重な機会だと思います。
2、虫供養を40年以上続けている。こういうけじめがある会社は信頼できるかな。研究や開発って、裏側で小さな犠牲の上に成り立ってるからこそ、感謝して忘れないのは大事だよね。だからこそ、私たちが知りたいのは「安全に使うコツ」と「やめ時・代替策」まで含めた丁寧な情報開示。祈りと同じくらい、説明も丁寧だとより嬉しいかな。
3、すごく大切なことですね。私たちが毎日食べているお米も野菜も、それを食べる虫たちを駆除してできるもの。もちろん、お肉やお魚は、命をいただいているのはいうまでもなく。私も蚊やゴキブリは嫌いですけど、彼らも命。たくさんの命を犠牲にして生かされていることへの感謝を忘れてはいけないですよね。
4、確かに人間にとっては忌み嫌われる存在ですが、この世に無駄な命なんて一つもないですからね。アース製薬さんのこの弔い、素晴らしい事だと思います。
引用元:https://news.yahoo.co.jp/articles/c324def75b8d7e0646b52fd3ec4a90051910e771,記事の削除・修正依頼などのご相談は、下記のメールアドレスまでお気軽にお問い合わせください。[email protected]