観光客の増加に伴い、長野県白馬村では落書きや騒音などの迷惑行為が問題化しています。2024年、村内に宿泊した観光客は271万人に達し、前年より32万人増加。この急増に対処するため、村議会は12月18日に「マナー条例」の改正を可決しました。新たな条例では、「落書き」「深夜の騒音」「迷惑運転」などが禁止され、違反者には5万円以下の罰金が科されます。

条例は同日に施行され、罰則規定は2026年7月から適用されます。村では、多言語での周知を図り、迷惑行為の抑止を目指しています。

観光地としての魅力を維持しながら住民の生活を守るため、白馬村が新たに制定した罰則付きの「マナー条例」は、多くの視点で議論の余地があります。観光客による迷惑行為が住民に与える影響は軽視できるものではなく、社会問題としての姿勢が問われるところです。これまでの条例では抑止力が不足していた点は否めず、今回の改正によって実効性が増すことが期待されます。しかし、問題の背景には観光客への情報発信の不足や文化の違いもあるでしょう。したがって、村としては以下の解決策を考慮するべきです。まず、多言語対応の情報提供を強化し、ルールとその重要性を広く知らしめること。さらに、観光客と住民の交流プログラムを推進し、文化理解を深める努力が必要です。

そして、新たなテクノロジーを活用した監視システムを導入し、実際の行為をリアルタイムで把握することで、迅速な対応を可能にすることが求められます。このように、罰則に頼るだけでなく、住民と観光客の意識を繋ぐ施策に重きを置くことが、持続可能な観光地としての発展に繋がる一歩となるでしょう。

ネットからのコメント

1、今や白馬村は第二のニセコになりつつあるよ。冬場のスキー場は半数が外国人客で、のんびりウィンタースポーツを楽しめる雰囲気では無くなってきている。スキー場の周辺では外国人によるごみのポイ捨てや騒音などのオーバーツーリズムの弊害が深刻化してきている。地元の飲食店の価格もどんどん上がってきているし、海外資本の参入により路線価の上昇率も全国有数になってきている。これらの流れは罰金5万円以下の条例くらいではとても止めることはできないだろう。少なくとも行政は外資による無秩序な開発を禁止するくらいの動きは見せないとダメなんじゃないかな。

2、実際に罰則が適用され、それが拡散されるなどすれば抑止力につながるだろうが、そこまで本気なのだろうか。

これまでもマナー条例はあったわけで、罰則適用がないままアドバルーン的な扱いではあまり変わらないだろう。新たな摘発態勢などはみえてこないし、行政の本気度が気になる。

3、本当に抑止力になるのであれば良いんですが、この手の条例とかって、運良く？そういう行為を見かけたら注意する程度で終始して、結局罰金を払わせることはほぼ不可能なんだろうな、って思ってます。現に路上煙草条例にしても最初のうちは積極的に取り締まってたけれど１年も経たずして有耶無耶になったし、最近は渋谷でゴミのポイ捨て条例みたいなのを始めた事が話題になってたけど、それも到底罰金２千円を払わせられるとは思えない。ましてや白馬などは外国人観光客が圧倒的に多くて、迷惑行為を見つけたとしても「日本語ワカラナイ」「条例なんか知らない」と言われて終わるんだろうな、って思うんですよね。というか、まぁそうなっちゃうでしょう。取り締まるのも警察が行うわけはないので人出の問題もあるので。結局は各々のモラルに委ねるしかないのかな、と見ています。

4、迷惑行為に罰金、その条例に実効性は無いだろうな。

白馬村エリアは小さい、あんな小さい村に大勢の外国人スキー客が来村すれば、そりゃオーバーツーリズムになるのは当然だ。ホテル、旅館の二重価格制度は面倒なので、外国人客は一泊の宿泊税を一人当たり五千円くらい取らないと割に合わないと思う。それでもスイスなどの有名スキー観光地に比べると宿泊費は激安だと思う(笑)。日本人スキー客の宿泊税は一泊五百円と、TAX幅を差別化するしか白馬村のオーバーツーリズム問題を解消する妙案は無い。