虫歯のある小学生の割合は2015年度の50.76%から昨年度は30.83%へ減少し、幼稚園・中学校・高校でも過去最少となった。一方で、「食べる」「話す」など口の機能が年齢相応に発達しない口腔機能発達不全症が全国的に増加している。原因として、柔らかい食品の増加、外遊びや口を使う遊びの減少、スマートフォン利用による姿勢悪化などが指摘されている。宮崎市の歯科や保育園では、1日2回の口腔トレーニングや噛む食材を取り入れる対策を実施。国も2018年から治療を保険適用としている。

子どもの歯を守る取り組みが進み、虫歯が減っていること自体は大きな成果だ。しかし、数字だけを見て「健康になった」と安心するのは危険である。虫歯対策に成功する一方で、噛む力や飲み込む力、発音に関わる口の発達が低下している現状は、現代の子育て環境が抱える新たな問題を示している。
本質的な原因は、便利さを優先した生活の変化だ。柔らかい食事、室内遊びの増加、長時間のスマホ利用などにより、子どもが本来経験すべき「噛む」「吹く」「口を動かす」機会が失われている。個々の家庭だけに責任を押し付けるのではなく、社会全体で子どもの発達環境を見直す必要がある。
対策として、①学校や保育施設で口腔機能チェックを定期化する、②給食や家庭で噛む回数を増やす食材を意識的に取り入れる、③スマホ時間を管理し外遊びや口を使う遊びを増やす、④保護者への正しい知識の普及を進めるべきだ。
健康とは、虫歯がないことだけではない。見た目の改善や便利さばかりを追い求め、子どもの「生きる基本機能」を置き去りにする社会であってはならない。守るべきなのは歯の数ではなく、未来を支える身体の力そのものである。
ネットからのコメント
1、私は氷河期世代ですが、子供の頃にハンバーグやカレーライス、オムライスといった柔らかいものばかり好物で食べていたので、顎が発達せずに顎が細いです。困ったのが、顎が小さくなっても歯の大きさは小さくならないので、細い顎に入りきらず歯並びがガタガタになりました。
そのため、歯を何本か抜いてスペースを作り、矯正した思い出があります。しっかりした顎を作るためにも、きちんと固いものも噛んで食べる習慣は大事だと思います。昔でさえそうだったのだから、柔らかい食品だらけの今の時代は、親が意識しないと子供の顎の発達に影響する可能性もあると思います。
2、噛む力はともかく、口呼吸はゼッタイに矯正しなければならない。さもなければ感染症にかかりやすくなる。これはもう大人も子どもも関係ない。子どもがよく口をぽかんと開けているのを見るが、外観が悪いだけでなく多くの病気の原因となる。人間は基本的に鼻で呼吸し、空気中のちりを鼻毛で取り除き雑菌は鼻腔内で減弱させるようにできているので、口で呼吸するとそのまんま肺に到達してしまう。更に口呼吸すると唾液が乾くため口臭の原因になるし、酸性度が高まるから齲蝕の原因になる。とにかく良いことは何一つない。口呼吸してしまう原因の一つに鼻づまりがある。鼻が詰まると集中力も削がれる。大人でも結構居るので、鼻の通りを良くする器具や点鼻薬を適度に用いてでも矯正すべきだ。
口をぽかんと開けている大人も子どもも聡明な人間に出会ったためしがない。
3、保育の仕事をしている方が、「本当に、お口をポカンと開けて閉じられないお子さんが多い」「給食でちゃんと噛む(咀嚼)のが出来ないお子さんが複数人いるのよね。」と言っていた。あと、きちんとした姿勢で椅子に座れない、姿勢をキープ出来なくて、すぐにグニャンと体がダレてしまうお子さんがとても多いとの事。身体的な機能が低下している事を、保護者が自覚出来るといいのだが、問題意識を持たない保護者が多いのも事実だろう。早期教育が悪いとは思わないが、毎日体を動かす、きちんと食べる、お箸を持てるようにする、というのは、本来は保護者がやるべき事なのだが・・・。
4、江戸時代の大名の画像、及び実際の遺骨から復顔した模型でも、時代が下るごとに顎の骨が細くなっている傾向が見られたそうです。理由は今の子どもと同じように、近世後期の大名は噛むような食事をしてこなかったというわけで。同時代の町人の遺骨の顎が発達しているのとは対照的だったわけですね。
今の子どもたちも、キチンと顎を使うような食事を摂らないと。給食のみならず、家でも顎を使うような食事を摂ってほしいですね。
引用元:https://news.yahoo.co.jp/articles/f704ddd92e63c1059588eebb15c97370267bc240,記事の削除・修正依頼などのご相談は、下記のメールアドレスまでお気軽にお問い合わせください。[email protected]