2023年10月22日、宇宙航空研究開発機構(JAXA)は主力ロケット「H3」8号機を打ち上げたが、約25分後に失敗が発生しました。打ち上げの3分45秒後、衛星保護カバーの分離時に通常ではない衝撃が観測され、第2段ロケットの水素燃料タンクの圧力が低下し始めました。この状況において、エンジンの推力は通常より約20%低かったことが確認されています。
JAXAの有田誠プロジェクトマネージャは、衛星カバーの分離が問題の出発点である可能性を示唆しています。結果として、搭載されていた「みちびき5号機」は予定の軌道に投入されず、打ち上げ自体が失敗として報告されました。

打ち上げ失敗が続く中、JAXAのロケット技術とその信頼性には重大な疑問が提起されるべきです。専門家会合での報告によると、衛星保護カバーの分離時に予期しない衝撃が観測され、第2段ロケットの燃料タンクの圧力が低下、さらにエンジンの推力が20%も低い状態であったことには看過できない問題があります。これらは、技術的な欠陥や設計プロセスに何らかの問題があることを示唆しています。第一に、設計プロセスの完全な見直しが必要です。第二に、打ち上げ前のテストやシミュレーションを強化することで、事前に異常を察知することが必須です。
第三に、エンジンの推力管理や燃料システムの安全確保について、より透明性のある情報公開と改善策を求めるべきです。日本の宇宙技術が国際的な競争力を持つためには、これらの改善を迅速に実行し、技術革新と安全性の向上を実現していくことが不可欠です。
ネットからのコメント
1、スペースXのようにオンボードカメラをたくさん付けていれば、動作の不具合であれば明確に映像が残る可能性がある。打ち上げ中継のエンタメ性も上がって(スペースXの中継に慣れてしまった今ではJAXAの中継にだいぶ物足りなさを感じてしまっている人はわりと多いのではないでしょうか)広報的なメリットもあるし、検討しても良いのではないでしょうか。
2、H3の失敗は痛ましいですが、異常の兆候を細部まで洗い出し、率直に公表する姿勢に、現場の技術者の誠実さと覚悟を感じます。ロケットは一つ一つの工程が極限まで研ぎ澄まされた総合技術であり、その重圧の中で挑み続ける努力は並大抵のものではありません。失敗を隠さず、原因究明に全力を尽くすことこそが、日本の宇宙開発を支えてきた文化です。
現場で黙々と積み重ねる技術者の知恵と忍耐に、心から敬意を表したいと思います。
3、分離した保護カバーが本体に当たったとして。それを「不運」と認識しちゃアカンくて。「当たらないような分離機構を組み込めなかった」という設計ミスとして考える必要があって。過去に分離した保護カバーが本体に当たった事案があったのかな。それも調べる必要があるねぇ。
4、今回のH3・8号機の失敗は、技術的にも組織的にも大きな教訓になるはず。衛星保護カバー分離直後に通常は想定されない衝撃があり、その後に第2段タンク圧力低下、推力も最初から約2割低かったという点を見ると、単一故障ではなく連鎖的な異常の可能性が高い。次回に向けては分離時の衝撃評価や異常検知の判断基準をより安全側に見直す必要がある。一方で「成熟段階に入った」という成功前提の空気がなかったかも検証すべき。慢心というより、成功体験による判断の緩みがなかったかが問われる。原因だけでなく「なぜ止めなかったのか」を厳しく検証できるかが、再発防止の鍵だと思う。
引用元:https://news.yahoo.co.jp/articles/e1119aab67957b7e847deb184deb4f236a9d9488,記事の削除・修正依頼などのご相談は、下記のメールアドレスまでお気軽にお問い合わせください。[email protected]