広島の路面電車は、2023年8月3日に駅ビル2階に移転し、JR線との乗り継ぎが向上、所要時間も4分短縮される新ルートが開通しました。この新しい交通システムとしての変化は評価されていますが、運賃収受の複雑さと混雑する車内移動の問題が顕在化しています。また、乗降方法や信号優先制御の不徹底が、経済効率と利用者の利便性を損ねており、これが社会的な公平性を問われています。
特に、他都市からの訪問者や観光客が求めるシンプルで利用しやすい交通手段には至っていません。
広島の路面電車システムには、改善すべき課題が顕著です。まず運賃収受の複雑さは、多様な支払い方法と専用機器の多さが旅客の混乱を招いています。この問題は効率の悪化と利用者の不便を招いている点で、現代の公共交通機関として未熟です。第一に、全ての乗客が同じシステムで乗降できる「セルフ乗車」の導入を求めます。これにより、信頼性や速達性を向上させるべきです。第二に、電車レーンの優先確保と交通信号の電車優先制御を強化し、不必要な停車を減らす取り組みが不可欠です。最後に、旧来の方式からの決別を決心し、LRTの成功例に学び、新たな技術と運営方法を積極的に採用することが求められます。都市が持続可能な発展を遂げるためには、これらの改革が不可欠です。
現状は、便利さを謳いながら、それを提供できていない不完全なシステムであることが多くの市民を幻滅させています。利便性が向上することで、公共交通機関は市民に選ばれる価値ある選択肢となるでしょう。
ネットからのコメント
1、モビリーデイズ以外は乗務員がいるところからしか降りれないのがとっても不便でした。近くの扉から降りて無賃乗車だと言われぬよう乗務員がいるところまで走るしかないのかな…バスもモビリーデイズ対応してるやつか確認しながら乗らなきゃいけないのが本当にめんどくさい!モビリーデイズのバスは交通系IC使いたかったら、紙を取って乗り、降りる時は紙の番号を見て乗務員が値段を入力してから交通系ICをタッチ。乗務員さんにも負担が増えたのではないかなと思います。私はなくていいシステムだと思いました。他の地域では観光客にも使いやすいシステムが開発されているのに広島はこれか…残念です。
2、通行の優先度については、仮に広電ほどの列車回数があるものに対して全て電車優先にしてしまうと、広島市内の道路交通は麻痺しかねない。
これは、二酸化炭素排出抑制の面から見ても非常によろしくない。欧州とかにあるLRTでは、市内中心部への自動車乗り入れ規制をする代わりに運賃は無料から格安となっている事例などがあるけど、これは公営鉄道事業者だからできることで、民営鉄道事業者の広電でそんなことをすると運賃の取りこぼしは今以上に大きくなり経営破綻に直結する大問題となる。記事を読む限り言いたいこと言ってるだけって感じもしなくもないが、利用者にとって運賃収受の解りやすさは大事。
3、まったくその通りです。まずはモビリーデイズ、地域交通を分断、混乱させてます。自社の事しか考えない対応は有り得ず、企業姿勢が問われます。JRはまだしも、他バス会社やアストラムラインがモビリーデイズを導入しなかった時点でアウトです。交差点左右で次の電停がある所もあり、統合も不可欠です。信号は、これでもかという程ひかかり、バスの方が速いです。やはり一番は、乗り降りに時間がかかり過ぎる事。ICOCA等は乗務員のいるドアでないと降りれない為、混んでいる車内の移動、間違えて乗務員のいないドアから降りた外国人観光客を車掌が呼び止め、カードタッチに呼び寄せる等で、イライラが募ります。
発想に進歩がなく、ソフト面の運用が貧弱過ぎです。モビリーデイズ導入のため、乗車時間が1時間超の宮島線を240円均一料金にした反目、自社以外の対応は脆弱。モビリーデイズがスタンダードになる発想しかなかったのでしょうか。
4、広電駅前大橋線が開業して2週間以上経過して2週間以上経過して連日賑わっていますが、一部の広島市民の中には未だに「地下鉄が欲しかった」と要望する声があります。自分は以前横浜市に住んでました。横浜市は半世紀以上前に路面電車(横浜市電)を廃止して市営地下鉄に切り替えました。しかし横浜市も軟弱地盤を抱え、工事期間中に2度水没事故があって開業の延期があったこと、延伸工事の際首都高速のルート変更(高架から地下にする)で地下鉄そのもののルート見直し、景気低迷に伴う延伸計画の見直し(延伸の中止どころか路線そのものの中止)で地下鉄計画が思うように進みませんでした。当時人口が300万人を超えようとしていた横浜市でこのザマでした。
引用元:https://news.yahoo.co.jp/articles/39906d99c7d06c9e9dbc294dee5fa8bf140b6652,記事の削除・修正依頼などのご相談は、下記のメールアドレスまでお気軽にお問い合わせください。[email protected]