中国は1978年に始動した「北防護林プロジェクト」により、約30万平方キロメートルの地域で植林を進め、2024年までに森林被覆率を約10％から25％に拡大した。しかし、780億本の植林が国内の水資源に予期せぬ影響を及ぼしているとの専門家の警告がある。中国東部と北西部では水資源の減少が観測され、大気中の水分がチベット高原へと移動した結果、降水パターンが変化した。

さらに、土地利用変化が水循環に複雑な影響を与え、水資源の地理的偏在も深刻化している。学術的には、この問題の理解が持続可能な土地管理と水資源管理の鍵とされている。

中国の植林計画は、環境保護と持続可能な発展を目指した壮大な取り組みとして称賛されてきた。しかし、広範囲に及ぶ植林が水資源の枯渇を招いている現状は明らかに異常です。中国東部や北西部での水資源減少は、単なる植生の増加によるものではなく、降水パターンの劇的な変化と結びついています。これには、植林政策がケアされずに進行したことが背景にあります。この問題に対する解決策として、植林地域の選定において水資源への影響評価を実施し、土地利用の変化と水資源の供給バランスを考慮した政策改善が必要です。さらに国際協力による研究と技術導入を進め、水循環の持続可能性を確保すべきです。

これらの対策を尊重しない限り、緑の増加が将来的な環境危機に拍車をかける可能性があります。したがって、一刻も早く行動を起こすべきです。

ネットからのコメント

1、中国の大規模植林は、砂漠化や砂嵐を抑えるなど、実際に効果を上げてきた面があります。ただ、木が増えれば水を多く使うのも事実で、蒸発散が増えた結果、水資源が減るという想定外の影響が出てきました。ここで大事なのは、植林が良いか悪いかという話ではなく、自然は単純に「足せば良くなる」ものではないという点だと思います。日本も戦後の拡大造林でスギを大量に植え、今では花粉症という別の問題を抱えています。善意の政策でも、長い時間が経つと別の負担が見えてくる。だからこそ、結果を見ながら調整し続ける姿勢が重要なのだと思います。

2、蒸発散による気象の変化とは驚いた。中国についてはけしからん事も多いが、国家主導で環境再生のプログラムを動かした事は素直に褒めたい。今回は予期せぬ失敗があったが、しっかりとデータを取って次に繋げて欲しい。

3、中国からモンゴル、中央アジアは広大過ぎて、地表の変化によって気象の影響があるのだろう。

昔、ローランは川の流れが移動していた。なんで移動したんだろ。現代においても、アラル海のように干上がってしまう事もあるんだね。温暖化というが、二酸化炭素よりも人為的な自然の変更が回り回ってるのではないだろうか。

4、そういや中国人が外国人土地取得に関し日本は激甘だから水源地を購入していませんでしたか？これ水は日本人にとっても重要な物質ですから外国人に好き勝手にされたくないんですよ。高市政権でこのような重要土地を取得した外国人に関して、日本人の何十倍もの税金をかけ儲けにならないと思わせる方策で締め出しをして欲しいですね。なにしろ日本人は中国の土地を取得できませんから、GATS条約あれど、この不公平さは各国に変更可能と思わせるに十分な理由になるはずです。