中国の習近平国家主席は、新年の祝辞で「抗日戦争勝利80周年」の記念式典を強調し、「台湾光復記念日」を制定しました。その中で、習主席は中華民族の偉大な復興に向けた力の結集を訴え、台湾問題について「祖国統一の歴史の流れは止められない」と述べました。また、党や政府の腐敗の取り締まりを強調し、2026年には次の5カ年計画が始まるとして、改革開放の深化と全人民の富裕化を推進することを表明しました。

今回の習近平主席による新年の祝辞は、明らかな政治的意図を持ったメッセージであり、内外の重要な問題についての姿勢を示しています。特に「抗日戦争勝利80年」の強調と「台湾光復記念日」の制定は、歴史意識を利用した国家アイデンティティの強化に他なりません。この動きにより、対外的な緊張を生む可能性があるため、国際社会は注意を払うべきです。また、腐敗取り締まりの継続宣言は歓迎されるべきですが、その実効性と透明性が重要です。現政権は改革開放と富裕化を謳う一方で、中央集権的な政策の強化により社会の分断を招いているため、真の社会的平等を実現するためには、より民主的で透明な政策実施が求められます。政府は、国民に説明責任を果たし、意見を取り入れることで、長期的な安定と発展を目指すべきです。この未来への道は、国家としての成果を実現するための不可欠な要素と言えます。

ネットからのコメント

1、第二次世界大戦における抗日戦争の主たる担い手は、中華人民共和国ではなく中華民国（国民党政府）であることは史実として確立しています。正規軍として日本軍と大規模に交戦し、連合国から正式に戦勝国として承認され、国連創設時の常任理事国「中国」の地位を得ていたのも中華民国でした。その議席が1971年まで台湾にあった事実は、戦後国際秩序が何を基準に構築されたかを示しています。さらに、日本の降伏文書を受諾し台湾の行政的統治を開始した主体も国民党政権です。これらを踏まえれば、現在の共産党政権が抗日戦争や台湾の帰属を自らの歴史的正統性として語ることには、制度的にも歴史的にも明確な論理の断絶があります。歴史評価は現政権の都合で遡及的に変更できるものではなく、事実関係と国際法秩序を分けて論じる必要があります。それを混同する主張は国際社会では説得力を持ちません。冷静な検証が不可欠です。以上が基本的事実です。

2、それでドイツに対して「ドイツは反省しているが日本は反省していない」と同意を求めたのに、相手にされないどころか演習に対して批判する声明を出されていましたね。

ドイツは今でも周辺国から第二次大戦の戦争被害について莫大な賠償請求を迫られているので「反省しているなら賠償しろ」と言われるのが明らかなので「迷惑だからそんな話をこっちに持ってくるな」としか思わなかったでしょう。

3、中国共産党は「抗日戦争の英雄」を名乗っていますが、実態は日本軍と正面から戦っていたのは主に国民党（蒋介石政権）でした。共産党は前線から距離を取りつつ、内戦の主導権争いに備えて勢力温存。都合のいいところだけ美談にして、歴史を書き換えている印象は否めません。日本軍から逃げ回っていた過去は消えません。にもかかわらず“勝者”の顔で語るのは、政治宣伝以外の何物でもないでしょう。

4、アメリカが怖くて台湾には殆ど言及無しか。その反面、日本に対しては言いたい放題のようだね。言い返して来ないし、武力衝突の危険もないからね。半日無罪ってマインドでボロクソに言ったのかね。日本の企業はこれを機に一斉に撤退しましょうね。でないとこの人、何も考えを改めないし、下手したら駐在している日本人に身の危険が及ぶ。