11月中旬、英EMBERの報告によると、中国製EVが非OECD諸国で急速に普及しており、既存自動車市場が大きく変貌しています。EUが2035年EV一本化を見直したことでEV導入に疑問を抱く声が日本で広がる一方で、中国製EVはタイ、ブラジル、メキシコなどで安価で高性能な選択肢として受け入れられています。CO2排出量削減が困難な中、エンジン車依存が続く先進国と、EVが急速に普及するグローバルサウスとの間で市場の分断が進んでいます。
日本の自動車産業は、この変化に直面する必要があるでしょう。
現状の説明と異常感を語ると、中国製EVの急速な普及は既存の自動車市場を根底から覆しています。日本ではEVへの遅々とした態勢が続く一方、非OECD諸国では安価で高性能なEVが既に選ばれている現実があります。制度の欠陥は、関税障壁や市場の保護政策が本質的な解決ではなく、時代遅れのエンジン車依存を助長していることです。これを改善するには、まず日本メーカーが積極的にEV技術の開発・投資を強化すること、次に新興市場向けの適応型ビジネス戦略を策定すること、そして国際市場での競争力向上を目指した政策改善が必要です。このようなグローバルな変化に迅速に対応しなければ、日本の自動車産業は取り残される危険があります。価値観の対比から日本が持つ技術力と市場適応力を活かし、未来へ向けて自動車産業を革新する時が来ています。
ネットからのコメント
1、EVが普及して行くかどうかは、結局はそれぞれの国の環境や政策次第だと思います、EU圏でもEVへの補助金や優遇税制は中止又は縮小方向に向かっていますし、フォードもEVからの撤退を決めましたが、東南アジア等ではEVの普及に前向きです。
トータルすればEVの需要は以前ほどの勢いは無くなって失速していますけど少しずつ増えています。結果論ですけど、トヨタの全方位展開作戦は成功でしたね。
2、タイは確か中国車増えているが、されどシェアは2割。少ないパイを怒濤のようになだれ込んだ中国車メーカーで取り合っている。補助金前提現地生産要件達成にも苦しみ、値下げに値下げで、アフターケアは後回しで故障したらまとも整備を受けられない。参入したのはいいが、かなりの数は生き残れない。さすがにBYDは生き残る観測もあったが、最近の様子見ると、BYDすらと言う気がしてきた。
3、EVに全部入れ替わると言ったから失敗したのです。マルチパスウエイを唱えたトヨタの考え方が正しく、この先もいくつかのタイプが並走して開発が進むでしょう。ただし、EV車は5年以内に再び注目を浴びることになります。それは原動機としても自動運転カーとしてもです。そしてSDVと最も親和性の良いのはEV車です。実は日本メーカの年間総生産台数内、8割は海外車両です。日本でEVが浸透しなくてもニーズがあれば比率は高まるということ。
EUが35年目標を見直したのは諦めたのではありません。現実的な目標に再設定したと考えた方が良いです。
4、グローバルサウスにおいては、ガソリン車の前にいきなりEVが普及していく事と考えています。それは固定電話が普及する前に、それらの国では、いきなり携帯電話が普及したのと同じです。ガソリンは車そのものより、コンビナートから始まるガソリン供給網の構築が難しいからです。又グローバルサウスの国は太陽光発電に向いている気候があります。中国は安価なEVを用いて、そこに入りこんでいます。日本メーカーにも、なんとか対応して欲しいもんです。
引用元:https://news.yahoo.co.jp/expert/articles/acb9f26dff413e7ff3933e489de7b8a1b9c3a909,記事の削除・修正依頼などのご相談は、下記のメールアドレスまでお気軽にお問い合わせください。[email protected]