徳島市が生活保護受給者らに賞味期限切れの食品を配布していた問題が発覚しました。この対応は、困窮者計59人に行われ、最大で14カ月期限を過ぎた食品を含むものでした。その際、配布者は受給者に同意書への署名を求めていましたが、健康被害は確認されていません。一方、遠藤彰良市長は記者会見で「尊厳への配慮を欠いた」と謝罪し、「力になりたい」との意図が例外対応を常態化させた背景を釈明。

また、実業家のひろゆき氏はこの件をSNSで取り上げ、「やる気のある無能仕草」と指摘しました。この問題は、多くの人々から批判の声を集めています。

今回の件における徳島市の対応は、善意から始まったとはいえ、制度設計の欠陥と実行過程の無責任さすら感じさせるものでした。本事件では、相談者の尊厳が確実に損なわれたと言えます。まず、賞味期限切れの食品を提供する行為自体が、生活困窮者への不適切な姿勢の象徴。食品の品質を確保する責任を怠り、加えられた同意書などの形骸化した手続きは、自らの責任を散漫化させようとする不誠実さを帯びています。なぜこのような状況が長期間常態化したのかを究明する必要があります。

解決策としては、第一に、生活保護支援の食品提供に関するガイドラインの厳密化を行い、品質管理を徹底すべきです。

第二に、相談者の参加を求めた品質保証型の取り組みを実施。第三に、監査機関やチェック体制を設け、行政の透明性を高めると同時に、現場スタッフの倫理的教育を強化するべきでしょう。

徳島市の「力になりたい」という思いは、本来貴重なものです。しかし、その実行が十分な配慮と計画を欠いた場合、それは最終的に社会的信頼を損なう要因に転じます。この事件は、思いやりを示す行動が何より責任を伴うべきことを示す重要な教訓です。

ネットからのコメント

1、賞「味」期限は最も美味しく食べられる期間だから、傷んでいるわけでも腐っているわけでもない。本人が欲しいならあげていいと思うし、廃棄するくらいなら有効活用できて良い試みだと思うんだけどな。スーパーなどで廃棄される商品を自治体で集めて配布するのは積極的にやっていいと思う。一般の方も喜ぶんじゃないかな。

2、仰る通り。生活保護受給者云々も外し、賞味期限切れという理由を明らかにして「食品ロス削減のため、希望者に差し上げます。ただしトラブル防止からお名前を控えさせていただきます。」くらいでよかった。

むしろ称賛された。

3、アルファ化米もあったとか？賞味期限を切れても問題なく食べています。全てに当てはまらないことは承知していますけど、廃棄食材を減らす為にも防災備蓄費用を効果的に使う為にも、全面的な賞味期限の見直しが大切です。

4、知り合いは、相手に今から廃棄しに行くからと言って裏に置いておいたとか。聞くと、本来は非常時の備蓄品で生保に配布する物ではなく、どうしても食い潰した人の為にやむなくしているらしい。こういうグレーな仕事を個別の判断にさせるのも酷い話なので、役所としては真っ当な課なんじゃないかとは思います。