ファーストリテイリンググループをはじめとする大手企業が新卒社員の初任給を相次いで引き上げています。具体的にはファーストリテイリングがグローバルリーダー候補の初任給を月37万円に、オープンハウスグループが40万円に設定。ソニーは32.3万円、大和ハウス工業35万円、NTTデータ先端技術36万円以上、東京海上日動火災保険は最大41万円としています。
しかし、「初任給マジック」として既存社員のボーナスや昇給幅を抑制して対応する企業もあり、結果として新旧社員間で給与の不均衡が生じるリスクがあります。この動きは喜ばしい一方、企業の収益状況次第では持続可能性に課題があり、就活生や社員は注意が必要です。
企業による初任給の引き上げは、労働市場の活性化を目指した良い動きです。しかし、「初任給マジック」という問題が存在することは見逃せません。初任給を高く設定する一方で、既存社員のボーナスや昇給を抑えるなどの手法は長期的には不満を生みかねません。まず、企業は人件費を均等に上昇させる方針を採るべきです。新卒採用の魅力を増す一方で、既存社員の士気を保つために、人件費全体の予算を増やす努力が必要です。また、社員全体の声を直接聞く場を設け、透明性のある給与体系を構築することが望まれます。さらに、労働組合や第三者機関の監査を受けることで、公平で客観的な評価を受ける仕組みを導入することも考えられます。これらの改革を進めることで、企業は長期的に持続可能であり、かつ魅力的な職場環境を提供することができます。
このようなバランスを欠く状況を避けることで、企業はより多くの優秀な人材を引き寄せ、持続可能な発展を遂げることができるでしょう。
ネットからのコメント
1、うちの会社では、新卒1年目の基本給が、7年目社員(私)と同等になり、既存社員の給料の調整はありません。そのため、6年目までの社員が大量退職しています。もちろん奢ろうなんて気は出てきませんし、自分より、仕事の進め方がわかっていない子に対して、丁寧に教えたり、フォローしてあげるのは、しょうがないと思いつつもしんどいです。
2、社内の賃金テーブルが歪まないよう調整も大変そうですね。若者への待遇向上はとても良いことですが、既存社員特に中堅層のケアもしないとモチベーション崩壊から転職ラッシュなどへつながる恐れもありますしね
3、初任給を上げること自体は良い傾向だと思うけど、それ以前に入社した社員との整合性は取れているのかな?給与体系全体を底上げしなきゃ平等性に欠ける。
4、確かに良いお金を準備すれば良い人材が手に入る。ただ若者がそのお金だけを理由に就職を決めれば…かなりの数の離職につながるだろう。
手当という言葉。見込み残業という言葉。会社の社風、風土を見極めて総合的に勘案すべきだと経験則から思います。忙しい代わりに自分の時間はない。逆に自分の時間はあるが給与は低い。新卒は一度きりなので、間違いないような就活に繋げて欲しいですね。
引用元:https://news.yahoo.co.jp/expert/articles/5b368d6142446e21363b44f4898cb607bdf96df2,記事の削除・修正依頼などのご相談は、下記のメールアドレスまでお気軽にお問い合わせください。[email protected]